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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:最後の一文『それは誰にも知られることはなかった』+『逆』『高原の牧場』『秋』『眠い』
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慌てるとよくあること

使用したお題:最後の一文『それは誰にも知られることはなかった』+『逆』『高原の牧場』『秋』『眠い』

 次の日のデートに浮かれまくり、あまりの嬉しさに高原の牧場で彼とキャッキャウフフする夢を見て、待ち合わせの時間から逆算するとギリギリの時間に起床し、眠くて寝ぼけた目で今日の支度をした。


 だから家を出るまで気づけなかった。Tシャツが前後逆であることを!


 しまった、と思ったときには手遅れだった。もう家を出てかなり歩いている。今から家に戻ってシャツを着替えなおすと確実に待ち合わせ時間に間に合わなくなる。

 かといってこのまま彼と会うわけにはいかない。前後逆のシャツの女が待ち合わせ場所に出たらドン引きだろう。

 秋の衣替えで夏服をしまったばかりだったから、慣れないシャツの前後がわからなかった。失態である。


 万が一、帰りが遅くなることを考えて、下着もいい感じのモノを選んで着たというのに、出会い頭に一番目立つ上着が逆とは恥ずかしいにも程がある。

 首元が妙に引っかかると思ったらタグが前に来ているんだ、そりゃ苦しいはずだ。


 1秒でも早く上着の向きを変えたかったため、私は駅につくなりトイレにダッシュし、空いてる個室に飛び込む。

 電車が来るまでのわずかな間にシャツの向きを入れ替えて、何事もなかったかのように個室を出た。軽く鏡で身だしなみをチェックする余裕まであった。


 ふぅ、これで一安心。


 私は心の底から安堵し、彼とのデートのためルンルン気分で電車に乗り込んだ。




 この時私は、まだ知らなかった。前後逆だったのは上着のシャツだけではないことを。


 白くて清楚感を出しつつ、レースがとても可愛いお気に入りの勝負下着も、前後逆だったことに気づいたのは家に帰ってお風呂に入る直前だった……。


 そして幸か不幸か、家に帰ってくるまでそれは誰にも知られることはなかった……。

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