万能製造機
使用したお題『スタート』『ストップ』『ロングブーツ』『ふわふわ』『ガリガリ』
「はぁい、本日ご紹介する商品は、こちら! 万能製造機だあい! いやっふー!」
「わぁ、素晴らしいわ! これってなんでも作れちゃうっていうあの有名な道具じゃない!?」
「そうさぁ、この機械の中に素材を入れるとあら不思議! ボタン一つでどんなものも作れちゃうんだ! 早速やってみようぜ! 何か作りたいものはあるかーい?」
「そうねぇ、そういえば最近少し肌寒くなってきたわねぇ。暖かいマフラーが欲しいわー」
「ええ、なんだいなんだい、そんなものでいいのかーい? そいつぁ簡単な注文だぜ! ほら素材を入れて、マフラーのボタンを押して、スタートボタンを押して……はいストップ!」
「えええ! もうできちゃったの!?」
「ああ、できたよ。ほら、蓋を取って中身を見てごらん!」
「えっと、よいしょっと。きゃあああ、素敵! とっても綺麗な黒いマフラーができてるわ! こんな一瞬で、すごいわ!!」
「すごいだろ! こんなフワフワしたマフラーが一瞬でできちゃうんだぜ! しかもこの手触り! これを知ったら編み物のプロだって編針を投げ捨てちゃうだろうさ!」
「本当にすごいわ! じゃあじゃあ、今度はこのマフラーに合う皮のロングブーツが欲しいわ!」
「ブーツかい? それは少し複雑だねぇ。でも作り方はとーっても簡単。まずはボタンを押して作りたいロングブーツを選んでくれ」
「ええっと、デザインはこれ、サイズはこれくらい、色は素材次第、あとは細かい入力を……正直ちょっと面倒だわー」
「面倒だったときは安心してくれ! 大体の数値を入力した後、オススメボタンを押せば、一番いいデザインを自動で選んでくれるぞ!」
「それは便利ね! じゃあ最低限入力して、素材はさっきの残りがあったわね。スタート……キャッ、ストップしたわ。もうできちゃったの!?」
「蓋を開けたら、ほーら! 君にお似合いの素晴らしい肌色のロングブーツができたよ!」
「キャーすてき! さっきのマフラーと合わせるだけでもうコーデができちゃうわね。それにこんなに簡単に作れちゃうなら、もし間違って変なのができちゃってもすぐ作り直せるわね」
「良いことに気づいたね、それがこの万能製造機の良いところさ! おや、何してるんだい?」
「いえ、このデザインも良いけど、ちょっと違うデザインの2足目のブーツも急いで作っちゃったの、ごめんね」
「HAHAHA、でもそうやって何でも作りたくなっちゃうよね! この万能製造機が一家に一台あると、みんななんでも自家製にしたがるんだぜ!!」
「すごいわー、これさえあれば、家の細かい物作りや壊れた服飾の代わりをすぐに用意することもできるわね! すばらしいわ!! でも……これきっとお高いんでしょう?」
「そんなことないぜ! 今ならなんと、このお値段で提供します!」
「ええ、こんなお値段で!?」
「しかも今から放送終了30分までに申し込んでくれた方には、送料無料なうえに素材がおまけに1匹ついてくる!」
「きゃー、それはお得ね!! あ、ところでこの素材の残りはどうすればいいの? 捨てていいの?」
「まだ毛と皮がなくなっただけだから使えるよ! 骨まで使って大丈夫さ! まあガリガリになって使えるところが少なくなってきたら捨てちゃった方がいいと思うけどね」
「そうなのね。素材を購入するのは保健所に行けば簡単に手に入りそうだけど、捨てるときがメンドウそうね。困るわー」
「そういうときは簡単さ! この『下級国民の餌』ボタンを押して素材を餌にしちゃえばいいのさ! 次の素材と交換してもらえるからね!」
「そうなの!? それならタダで素材が使い放題ね! 財布に優しくてうれしいわー」
「全くだね! 人間以外の動物が絶滅しちゃったから、上級国民である我々の生活も苦しいからね! どんどんこの万能製造機を使って、生活を豊かにしよう!!」
「さあ番組をご覧の皆さんも、この万能製造機でぜひ素敵な毎日を!!」




