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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』
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溶けていく

使用したお題:『幽霊船』『45度』『ジェンガ』『忘れる』『レズビアン』

 40度。

 視界がぼやける。頭も痛く、体もだるく、心も重い。澱んだ水の中にゆっくりと沈んでいくようだった。

 濁り切った水の水面に船が見えた。大きくて立派な船だ。その上で昔好きだった女の子たちが遊んでいた。めっちゃ行きたい。でも沈んでいく。どこまでも、どこまでも。


 41度。

 さっきまで寝ていたのだろうか、それとも起きているのだろうか。自分の現状がまるでわからない。ただ辛い。

 遊んでいた女の子たちがいつのまにか減っていた。遊んでいるうちにいつの間にかダンスを踊り始め、気付いたらぐにゃりとくっついて減っていく。残ったのは昔一番好きだった子だけ。彼女が船より大きな顔で笑って見ていた。

 彼女の顔が久しぶりに見れただけで、何か幸せを感じた。


 42度。

 汗が止まったのか、それとも感じないだけなのか。体が濡れている不快感がなくなっている。頭も不思議と痛くない。

 船はジェンガのように崩れて行った。今は幽霊船みたいな骨組みだけを残して、そこから海底にいる自分の頭の上に山ほどがれきを落としてくる。振り払いたいが体は一切動かない。

 さっきまで何かが僕の事を見ていた気がする。とても大切なものだったような。なんだっけ、思い出せない。


 43度。

 思考、がまとまら、ない。こわい。こわい。こわい。

 あたまがと、れた、たぶん。うでも、とれた。ゆびがとける。さっき、のゆうれいせん、のようだ。こわい、こわい、こわい。

 さむい。


 44度。

 あ。


 45度。


 36度。


 19度。


 400度。

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