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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:『【始】のつく言葉』『革命』『クロワッサン』『人狼』『先生』
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クロワッサン王国とワッフル王国

使用したお題:『【始】のつく言葉』『革命』『クロワッサン』『人狼』『先生』

 あるところに旅人と先生がいました。旅人は優しく賢い先生のことを尊敬していました。


 2人はクロワッサン王国に着きました。クロワッサン王国の人に話を聞くと、街の人はとても親切にこんな話をしてくれました。


「クロワッサン王国は治安が良くて良い国だ。でも隣のワッフル王国の奴らは悪い奴らだ。絶対に近づいちゃいけないよ」


 2人はその後、ワッフル王国へ行きました。ワッフル王国の人に話を聞くと、街の人は懇切丁寧にこんな話をしてくれました。


「ワッフル王国は栄えていて良い国だ。でも隣のクロワッサン王国の奴らは悪い奴らだ。絶対に近づいちゃいけないよ」


 二つの国の国民から話を聞いた旅人は、先生に聞きました。


「僕はどちらの国も良い国だと思いました。でも、なんで彼らはお互いを悪い奴だと言うのでしょう?」


 先生は答えました。


「人間はね、外に敵がいないと味方を作れないんだよ。人間は狼のように、仲間には優しく、敵には厳しいからね。悲しいことだけどね」


 そう言ってワッフル王国から出ていこうとしました。が、なんと2人は捕まってしまいました。

 ワッフル王国の人々はこう言いました。


「お前たちはさっきクロワッサン王国から来た二人組だな。もしかしたら敵のスパイかもしれない。処刑してやろう!」


 ほんのちょっと前まで優しかったワッフル王国民は、そうだそうだそうかもしれないきっとそうだそうに違いない、と口々に喚き散らし、先生の首を刎ねてしまいました。

 先生の首を刎ねたのを見たクロワッサン王国の民がいました。彼らはこう言いました。


「おお、なんと残虐な奴らなんだワッフル王国民は。こんな奴ら生かしておけない。革命を起こして全員殺してしまうべきだ!」


 ほんのちょっと前まで親切だったクロワッサン王国民は、そうだそうだそうかもしれないきっとそうだそうに違いない、と口々に喚き散らし、戦争を始めてしまいました。


 醜い争いを始めた二つの国の国民たちの姿を見て、優しかった先生の亡骸を抱えた旅人はこう言いました。


「人間は狼なんかじゃない。こんな愚かな生き物は、狼にすら劣る」


 そう言って旅人は狼に変身して、戦争をしていた愚か者たち全員を噛み殺してしまいました。


 遠吠えが一つ響いただけで、あとには何も残りませんでした。

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