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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:『スケルトン兄弟』『秋』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』+α
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ある兄弟のお月見

使用したお題:『スケルトン兄弟』『秋』『「では、そろそろ始めましょうか」』『お月見』

 冬に僕たち兄弟は死んだ。


 兄とは何度も喧嘩したけれど、仲良し兄弟だった僕たちは冬の山で遊んでいたらクマに襲われて殴り殺された。冬眠失敗して飢えていたそのクマは、できたばかりの死体を食べた。

 体の肉をほとんど失って、僕はしゃれこうべになった。


 春に僕の死体は腐った。


 草木が萌ゆる季節になって、虫たちが活発に動き出した。ほんのわずかに骨にこびりついていた肉が彼らの良い餌になった。

 肉片がなくなって骨が綺麗になった。ちょっとだけ嬉しい。


 夏に僕の骸骨は乾いた。


 暑い日が続いた。雨に打たれ泥まみれになっていた僕の骨は、強い日射しで熱を持ち、泥が剥がれ落ちた。前より綺麗になった。

 何かの動物がいたずらで僕の腕を地面に突き立てていった。両手をあげてるみたいで少し恥ずかしい。


 秋に僕の髑髏はお月見をした。


 お団子の代わりが僕の頭、すすきの代わりが僕の両手になるけれど、お月見と同じになった。虚ろな洞となった僕の目玉にお月様の光が差し込んでいる。

 兄さんも見てくれているかな?


「ああ、見ていますよ」


 そうなんだ、よかった。


「うん。では、そろそろ始めましょうか」


 うん、一緒にお月見をしようね。


 僕は髑髏の上に兄さんの足が乗ってるのを感じながら、空高く上るお月様を眺めていた。

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