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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』から自由選択+最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』
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都市伝説「怪人・バイトの田中さん」

使用したお題:『馬』『田中』『チモシー』『ボタン』+最後の一文を『だが、これで終わりではなかった。』

「カユイートコロハーゴザイマーセンカー?」


 突如、背後から話しかけられた。

 夜道を一人で歩いているときに知らない人からいきなり話しかけられるのなんて恐怖でしかない。しかもさっきまで人の気配が全くなかったし、言ってることも片言で意味不明だ。


 恐怖が先立って一瞬立ち止まってしまったのが運の尽きだった。相手の行動の方が圧倒的に早かった。

 ぎこちなく振り向くより先に相手がこちらに飛び掛かってくる。背後から引きずり倒され、地面に押し倒される。

 その上に誰かよくわからない人が背中に馬乗りになってきた。あまりの痛みと恐怖で叫び声をあげる。


「カユイートコロハーゴザイマーセンカー?」


 背中に乗っている相手がもう一度聞いてくるのだが、こちらがやめろと言っても聞いてくれない。引きずり倒された時と同じように、強引にこちらの背中に両手を押し当てて、ひっかいてくる。

 痛いなんてものじゃない。まるで伐採用の機械でもあるかのように、物凄い勢いで背中を掻いてくる。

 上着は一瞬で破け、ボタンがはじけ飛び、背中に相手の爪が皮膚を引っ掻いていく。血しぶきがあがるのを背中で感じた。


「ココハーカユイーデスカー? コッチハードーデスカー? コッチモシーテアゲルー」


 相手は歌うようにこちらの痒い所を聞いてくる。だがこちらはそれに返事をする余裕がない。

 地面でも掘るように自分の背中が彫られているのだ。肉が削られる激痛に叫び声をあげることすらできない。

 暴れようにもまったく動くことができなかった。ただ、耐える。


 意識が遠のきはじめ、地面に血だまりができはじめたのを感じた。

 すでに痛みは感じなくなっており、相手の指がよく折れないなと薄ぼんやりと感心しはじめていたところで、唐突に終わった。


 馬乗りになっていた相手が立ち上がって退いたのをなんとなく理解する。もはや自分は立ち上がる気力どころか、犯人の顔を見る気にもなれない。

 自分の背中がどうなってるか想像するだけで怖い。地面に倒れ伏したまま、自分は助からないだろうなと自覚する。


 ただ、相手の目的がなんなのかわからないけれど、退いたということは終わったということだろう。死んだんだと勘違いしたのか、それとも別に目撃者がいて逃げようとしているのか。

 とにかく助かった。あとは携帯電話で救急車を呼ぶだけだ。今は動けないけど、失血死する前になんとか……。





「アタータメマースカ?」


 だが、これで終わりではなかった。

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