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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』
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ウソから出たマコト

使用したお題:『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』


「アハハ、なにこのサイト、ウケる」


 今日はエイプリルフール。世の中のみんながバカになる日だ。

 新聞はアホな記事を書き、インターネットは嘘のサービスを展開させる。広告はあり得ない商品を陳列させ、友達とメールでわかりやすい嘘で騙しあう。

 春休みということもあって全力で楽しめるイベントでもある。僕もまた暇つぶしに、というには本気の表情でいろいろなサイトや配達物をウキウキしながら調べる。


「みんなよく考えるなぁ、こんなバカなこと」


 やはり入手が安易で最も情報量が多いのはネット関係のエイプリルフールネタだ。インターネットのサイト、ツイッターやSNS、意外と多いメール関係。ネット界隈は情報で溢れていた。

 検索サイトは第三次世界大戦が近いと訴えていた。短気な大統領と黒電話みたいな髪型の国家代表が最後の一線を越えちゃったらしい。

 ツイッターではテロリストが日本国内を暴れているとみんなで騒いでいた。どこどこの誰が爆弾を隠し持っているとかあそこの施設は悪の拠点だと言いたい放題だった。

 メールもすごい量だった。宇宙からの侵略者が来たとか下水処理場には秘密が隠されているとかとあるスマホゲームをやりすぎると人格が破壊されるといった都市伝説に近いものばかりだった。

 極めつけは、ツイッターとインスタグラムは巨大組織が個人の情報を収集するために使っているというものだった。突拍子がないにもほどがあった。


「アハハ、みんな発想力が豊かだなぁ。暇なのかな?」


 僕は涙を浮かべるほど笑った。散々好き放題笑ってから……ふいに真剣な表情を作った。小さい声で呟く。


「さて、お仕事を始めますか」


 僕は全ての情報をPC内のクラウドに取り込み、自動監査装置で大まかに仕分けしてもらう。情報の内容を大分類ごとに目を通し、過去の集積記録ファイルと照らし合わせる。

 毎年の仕事ではあるが、なかなか大変なものだ。


「にしても、なんでバレたんだろ? インスタはともかくツイッターはもう世間に馴染んだと思ったのに……」


 軽くぼやきながら情報の精査を続ける。完全な出まかせが大半を占め、一部真実の情報が混じり、火急の救急案件や大事件の火種になりそうなものを重要なフォルダへ入れて上層部へ報告する。

 これだけ大量の情報を全部見分けるのは大変な作業であるうえ博打の要素も強い。しかし大々的に各部署から表沙汰にできない秘密を集めることができるため辞めるわけにもいかない。


 そういうわけで僕は……政府公式の機密情報処理部、通称「忍」は、数多ある嘘情報の中から本当の情報を探すために仕事を始めた。

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