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5ch「安価・お題で短編小説を書こう」スレで自分が書いた奴  作者: 友人B
お題:『麦わら帽子』『四字熟語』『レーズンブレッド』『スマホゲーム』『青』
19/92

バカとバカとしりとり

使用したお題:『麦わら帽子』『四字熟語』『レーズンブレッド』『スマホゲーム』『青』

「しりとりのの常識を壊そうかと思う」


「いきなりどうした。とち狂ったか?」


「いいから聞きなさい。聞けばわかる」


「本当か?」


「本当だ。試しにちょっとしりとりをしてみよう。最初はしりとりの『り』からで」


「じゃありんご」


「ゴリ……」


「ラッパ」


「はいストップ。私は『ゴリ……』で止めたのに、なんでラッパと言った?」


「いや、ゴリまできたらその後はラが来るしかないだろう。定番だしな」


「そう、それだ。その定番というのがおかしい。なぜかしりとりを始めると、みな判を押したようにシリトリンゴリラッパと続く。これが今回解明したい謎だ」


「なるほど、言われてみればラッパまでは一気に進むな。そしてそこからが本当の勝負になるイメージがこびりついている。これは確かに謎だ」


「そうだろう? そしてラッパまではテンプレートで行われるのに、『パ』の後から妙に変化するところも謎だ。パンダ、パラシュート、パンツ、パイナップル……。ラッパまでは一息で進むにも関わらず『パ』に関してはバリエーションが多い。理解できないだろう?」


「言われてみればその通りだ。もちろん、シリトリンゴリラッパまで進まなきゃいけない、というルールはない。しかし特に意識していなければ、勝手に途中から変化する勇気もない。意味が分からないな」


「そうだろう? そんな常識はないはずだ。だから壊させてもらおうと思う。どうだろう、協力してもらえないか?」


「わかった、いいだろう。ではまずはどうやって壊すんだ?」


「差しあたって、他のテンプレを作ればいいんじゃないかと思う。そっちが認知し、人々の間で浸透すれば、シリトリンゴリラッパの無間地獄から解放されるはずだ」


「なるほど、いい案だ」


「というわけで最初のしりとりの『り』から始めよう。何か案はないか?」


「では無難に、リスなんてどうだろう?」


「良いな、日本では滅多に見かけない生き物だが耳慣れてる単語でもある」


「ゴリラもそうそう見かけないけどな」


「そう言うな。では次『ス』か……スマホゲームなんてどうだろう?」


「現代人らしくて良いな。では『ム』か……麦わら帽子、とかは?」


「いや、麦わら帽子はないだろう。あまり一般的ではない」


「ラッパは一般的なのか?」


「そういうわけじゃないが、麦わら帽子なんてついぞ見かけないだろう。麦わら帽子を被った美少女なんて漫画の世界以外でお目見えした記憶がない。あまり良い選択ではない気がする」


「ふむ、まあ文字数も多いし、違う方が良いか……ではムシでいいんじゃないかな?」


「ムシか、短くていいな。ただどっちにしろ次は『シ』か……そうだな、ここらで四字熟語なんて洒落てるんじゃないだろうか。獅子奮迅とか」


「それ、最後が『ん』だぞ。ただアイディアは悪くない、それでいこう。最後が『ん』じゃなくてもっとメジャーな四字熟語……」


「四面楚歌、四苦八苦、試行錯誤、色即是空……」


「試行錯誤がいいんじゃないか? 一般的使用頻度も高い四字熟語だし、語呂もいい。それに今の我々の状況も表していて皮肉が効いている」


「じゃあ試行錯誤にしよう。よし、これで決定だ。しりとりの新テンプレはこれでいこう」


「シリトリスマホゲームシコウサクゴか……ん?」


「しりとりスマホゲーム試行錯誤……? なんだ、何か違和感が……」


「普通にアプリの名前みたくなっちゃったな。しかも、あまり面白くなさそうな類の」


「しりとりスマホゲーム試行錯誤……。これは、失敗だな」


「ああ、そうだな。これは控えめに言ってもダメだと思う」


「……我々はいったい何をしていたんだろうな。すごく無為な時間を過ごしてしまった気がする」


「……そうだな。ああ、空は青いな。今日も良い天気だ」


「ああ、全く良い天気だ。帰りにコンビニでも寄ってくか」


「そうだな、レーズンブレッドが食べたい」

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