ラブコメのその前に
使用したお題『海月』『登場人物が泣く(最低一人)』『秘密』『宇宙人』『砂時計』
海月っぽい宇宙人がいきなりやってきて、僕に助けを求めてきました。半泣きで。あまりの急展開で僕自身もちょっと何言ってるか分かりません。
とにかくその宇宙人曰く探し物を手伝ってほしいとのこと。で、なんだよ、探し物って。
「砂時計なんですぅー、お願いしますぅー、あれを探すのを手伝ってくださいぃー」
まずその語尾を伸ばすのをやめろ、なんか不愉快だから。で、どんな砂時計なの?
「ええっとー、本当は秘密なんですけどぉー、見た目は普通の砂時計ですぅー。この近くに落としたはずなんですぅー。でも見当たらないんですぅー……」
わかったから無駄に語尾を伸ばすな。で、なんで探さないとダメなの、その砂時計。
「えっとですねぇー。私がー、地球でー、活動するためにー、変身するための時間を測るためのものなんですよぉー。変身の時間はぁー、長くても短くてもダメなんですぅー」
変身の前にまず語尾をまともなのに変えろ。っていうかわざわざ僕が手伝う理由がわからない。なので他当たるか一人で探して。
「ちなみにぃー、変身した後の姿はこちらですぅー」
だから語尾を……え? こんな美少女になるの、お前?
「はいぃー。私のぉー、遺伝子的にぃー、この姿が一番いいっぽいのでー、この姿になりますぅー。でもぉー、砂時計がないとぉ、たぶん変身失敗しちゃいますぅ……」
語尾は……うん、聞き慣れるとけっこう可愛いね。で、ちなみに変身後はどこに住む予定?
「どなたかぁー、地球人さんのおうちにぃー、居候させてもらいたいんですぅー。お金ないですしぃー。でも変身できなかったらぁー、そもそもダメかなぁってぇ……」
安心して、宇宙人さん! 僕が絶対見つけてあげるから!
「ええぇー、ほんとですかぁー?」
うん、任せて! だから無事に変身できたら僕のうちにおいでね! 待ってるからね!!
「はいぃー、ありがとうございますぅー。やっぱりぃー、日本の地求人さんはぁー、優しい人が多いですねぇー」
……やった、マンガ的美少女ゲット! 語尾がちょっと変だけど許容範囲内! 僕の青春がここから始まるんだ!!




