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あなたの心に呼びかけています(200字小説)

作者: 加代

(きこえますか……)


カップ麺の蓋を開けようとした瞬間、どこかから声が降ってきた。


(今あなたの心に直接呼びかけています……)


神々しい女性の声。


なんだこのファンタジーな展開は。

よくあるあれか。異世界に飛ばされるのか。


(冷蔵庫の中のピーマンがしなびています……)


は?


(早く調理してください……ピーマンより)


冷蔵庫の奥に、しなびたピーマンが転がっていた。


俺は溜息をついて包丁を持った。

期待させやがって。くそ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 異世界召喚と思わせておいて、一気に落とす。 作者さんの思惑に見事にはまり、そうきたか! と笑わせてもらいました。 面白かったです。 [一言] exaと申します。お気に入り登録、ありがとうご…
[一言]  落ちへの導入が巧いですね。面白いです。かえって調理しづらいような気もしますが。  十分ファンタジーな展開なのに、くそ、とか思っちゃって冷めてるあたり、リアリズムかもしれませんね。人間って、…
[良い点] 200文字という制限のなか、笑えるオチでした。 [一言] 作中の『俺』はよっぽどファンタジーに期待していたんでしょうね。なんかあったのかな? 彼には呼びかける声に従って、健康的な食生活を送…
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