表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫を追いかけて異世界  作者: ふー
異世界召喚編
8/112

戦神子の能力

お読みいただきありがとうございます。

ここまで読んでいただけてのでしたら、是非お気に入りお願いします!m(_ _)m

「戦神子はそうしている?」

ラールヴェル帝国27代皇帝ラールヴェルは、腹心の配下であるリカードに尋ねた。


「だいぶ体調が戻ってこられたようです。」


「向こうの世界と情報のやり取りができるということのほかに、何ができる。」


「それは未だわかりませんが、聡明な方なのでご自分の能力で何ができるかいろいろ調べておられるようです。」


「調べるだけではな。」

リカードの前に紙を投げる。


「これは?」


「一緒に来た猫がいた。その調査書だ。」

リカードは虎ほどに大きくなった元猫を思い浮かべる。


神子様の部屋にいるシロは、ただサイズだけ大きくなった猫で、神子様に甘えている姿しか見ていない。


「これは。」


シロは国境まで行ってキマイラを狩って食べているとある。

そういえば来た時よりふらっと2、3日いなくなっては戻るということを繰り返していた。

その度に一回り大きくなっていた。


「始めの頃は小物をとっていたそうだが、今ではゴリライクラスもとって喰らうそうだ。辺境では既に神獣扱いだ。」


ティルルは口元を上げる。

「即戦力だ。」


「なんと。」





ネットにつながること、充電できること。

この二つとも、私とは関係ないものなのだろうか。


ともかくいろいろ調べてみるしかない。

侍女さんたちに協力してもらって実験してみました。

パソコンとスマホがあるのでこの二つが離れても通信できるか確かめてみた。

スマホをレシュさんに持ってもらって外出してもらい、15分おきにメールを送るので受信できたらそのまま返信してくださいと頼んだ。

一時間したらつながっていても戻ってきてもらう。

15分以上間隔が空いても戻ってきてもらう。

操作はタッチするだけなのですぐに覚えてくれた。


結果ずっと返信が来た。

戻って来てから地図で距離を測ってみたら15キロくらい届いていた。

レシュはコエッリオ(うさぎ)の能力を発揮してくれたのだそうだ。

結構遠くまで届いていない?

携帯電話の基地局の届く範囲でググると10キロはいかないみたいなことが書かれていた。





一つだけわかった。充電は私の能力だ。

レシュの持っていったスマホの充電が87%になっていた。

というわけで、電気関係が私の能力の可能性が高い。



使えるものは、使いましょう。

ウィキによると、電気は、

『雷、静電気、電磁場、電磁誘導』

というのもの総称らしい。

すみません。

電気、静電気しかわかりません。

電磁場なんてSFですか?って感じです。

(なにそれ美味しいのなんていわないぞ!)


雷を落とせるのかしら。


電磁波は、

『電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線など』

赤外線って暗視ができるってことね。

可視光線。

アニメで光学迷彩ってあったような。

X線。医療?

これがいい!

癒しとか治癒の力なら、誰にも恨まれないし人助けもできる。



「神子様。一息入れられませんか?」

クレイさんが、私が眉間にしわを寄せて難しい顔をしているのを見てお茶を入れてくれる。


「じゃあ、皆一緒に。」


「いえ、私たちは侍女ですので。」


「話し相手が欲しいし。」


「ではこのままで。」


「だめ?」

お願いポーズをしてみる。


「それは男の人にやってください。」




侍女さんたちとは大分仲良くなった

女の子同士、メイクに恋ばな。

クレイさんの好みはイケメンだそうだ。

面食いという言葉に共感していた。

レシュさんは好みのタイプがみな年上らしい。

セリーンさんは同族ならあまりこだわらないそうだ。

私がいるから、ほかの種でもオッケーなのよ?


私の好みも聞かれた。

私は自分のルックス(変身前)はかなたにやっておいて、好みからすればイケメンが好み。

男らしい方が好きかな。

元の世界だと私よりスリムで肌の綺麗な男の子とかいたけど、お姫様抱っこぐらいできないと。

二次元なら、イケメン悪役が好きかな。

うじうじする主人公は嫌だし(自分がそうだから)、勧善懲悪みたいな論理を振り回して許容しないものをぶった切るのも勘弁。

イケメン悪役って頭もキレキレの人多くない?

そう思っているのは私だけ?

そうそう主人公の暴走をなにげにフォローする脇役も好き。

リガードさんがもう少し若かったら、ストライク圏内なんだけど。


そう言ったら、レシュさんが落ち込んでた。

なんで? 

  (´∀`*)ウフフ



そんな話をしているうちに、彼女たちから『さん』付を外して欲しいと言ってきた。

どうもかえって居心地が悪いらしいのだ。

それに私の新しい顔のスペックで言うと、かな~りよそよそしくなるのだそうだ。

自分の顔を客観的に見るとその通りと思わなくもないので、友達感覚で『さん』抜きにしました。

どうせなら、私も名前で呼ばれたい。

3人だけの時は沙耶と呼んでもらいたいと交換条件を出したら、『サヤ様』で妥協してくれないとクビになると言われてしまった。

当然ですな。

それでも助かります。



このままだと、皇 沙耶(すめらぎ さや)という存在が消えてなくなりそうにおもえたから・・・




人にプレッシャーを与える美貌って厄介じゃない。

なんでもっと手加減できないかなぁ

ぜいたくなことを言ってみる。

変身願望ってあるけれど、小市民にはほどほどでお願いしたい。

自分も未だにこの顔に慣れていない。

夜薄明かりで鏡に映る顔を見て、声を上げそうになった。

すごく綺麗なんだけどね。

キャラクターはそのままだからギャップが酷い。

侍女さん達は最近それが堪らないと言ってくれてるけど。



セエルさんの特訓、ザ・行儀作法はやはり必要なのだろう。

何かのスイッチがはいったセエルさんは鬼教官と化していた。

結構スケジュールはハードになってきてます。



ちなみに昨日のスケジュールは

6:00  起床・身支度

8:00  宮廷医師による問診

9:00  朝食

9:30  ユリルさんによる講義

11:30 昼食

13:00 ユリルさんによる講義

15:00 休憩

15:30 セエルさんの地獄の行儀作法講習会

17:00 ・・・・・死亡

18:00 夕食

19:30 入浴

21:00 就寝


食事時間もセエルさんの行儀作法特訓は続いているわけで・・・

自由時間をください。

更新されたネット小説を読む時間を、趣味の時間をください。

シロと遊ぶ時間も取れないので、すぐにどっか行ってしまう。

あの子また大きくなってないか?

そのうち、もののOの山犬クラスになってしまう。

乗れたりして・・・・



野生に戻らないでしょうね。




 自由時間に自分の能力を確認しようとしたいのだが、スイッチの入ったセエルさんの特訓が入ってきているので、なかなか時間が取れない。

 中継基地というだけじゃ役に立たない。

 充電できるだけでは何もならない。

 ネットで得た知恵を広めるのも、アリかもしれないけど、それは所詮借り物の能力。

『神子様』と呼ばれるたびに期待されているのがわかる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ