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小学1年生の時、浩志と私は出会った。
桜の木が沢山ある学校で。
その日は少し風が強かった。
桜の花びらが舞い、ゆっくりと地面に落ちていく。
その下で私はポツンと1人でいた。
引っ越す前の友達のことを思い出し、涙をこらえていた私に差し伸べてきた1人の男の子がいた。
それが、浩志だ。
浩志は、人懐っこく誰にでも好かれるタイプだった。
そのためか、浩志と遊ぶようになってから私は次第に友達が増え1人でいることが無くなった。
毎日、沢山の友達と遊び、帰るときも何人かで帰る。
ごく普通だか、とても幸せだった。
そして、時が流れ私と浩志は小学校6年間同じクラスなこともあり、ずっと一緒にいた。
2クラスだったためなのもあるが、何とも腐れ縁ってやつだ。