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第2章02 ん!私って!もしや!!

「属性って?」

ファンタジーだから、きっと火・風・水・地とかあるんだろうな

きっとあるに違いない

属性、って言うんだから

「魔法の属性です。火霊・風霊・水霊・地霊・聖霊と、

まだいろいろあるのですが、

滅多にない属性で光霊・闇霊とあるんです」

「へぇ、光と闇ねぇ」

「私の得意なのは、水と地です

これでも、一応魔術師でして

級はB+です。あはは・・・」

正直言ってB+が良いのか悪いのか基準がわからない

「そうだ、自己紹介まだだったね。

僕は、ティニア。ティニア・ディスティーニといいます。

お見知り置きを」

丁寧に挨拶するティニア

ティニアって言う名前は、最初あった時に聞いてたから解ってたけど

そう思えば、あの時はぐらかされたままだったんだ

「あ、秋田香苗です。よ・・・よろしく」

「えーと、香苗様。この世界だと、香苗という名前の方は珍しいんです・・・どうでしょう。このさい、名前を変えてみたら?」

変えるのねぇ・・・

確かに、この世界で私の名前をずっと使うとなると・・・

物珍しそうに見られるよね。

それもいやだな・・・

「そうね・・・何にしようかしら・・・」

腕をそっと組み顔をかしげる

「セレネってどうでしょう。ここでは、月の神の名前なんです」

「セレネね・・・いいわ。でも、セレネ・アキータにして。

自分じゃなくなってしまいそうで」

「わかりました。そうしましょう。セレネ様」

あはは・・・

「様はやめてほしいな。せめて、さん付けで・・・」

「そうですか・・・」


結局その後、部屋に戻った私

持ち物といって何もないのだが、携帯電話に移っている

自分の飼い猫を見ていた

(ティナ・・・どうしてるだろ・・・元気かなぁ・・・)

飼い猫のティナの心配をしている時点で彼女の器が大きいことを

意味していた。

物珍しいものに惹かれてしまう彼女、実際男友達といった

陸上自衛隊富士火力演習(実弾演習を民間人に展示する行事)で

戦車の迫力にほれ込んでしまい、自衛隊に入った経歴の持ち主

珍しいもの、かっこいいもの、かわいいものが大好きなのだ

(きっと、いつかもどれるわよね)

心の奥では、帰れるのかと心配する香苗だった



ティニアは、自分の書斎でなにやら悩んでいた

「・・・光の民・・・降臨・・・か」

光の民とは

2つの国が魔術による戦争をしていたことにより、

世界の持つ魔力の器が崩壊し溢れ出た魔力によって

魔物が現れた。

今まで見たこともない魔物が人間たちに襲い掛かってきたのだから

2国の戦争もすぐに終戦し魔物たちの駆除に当たった

しかし、数年たってもその出現率が多くなり人類の滅亡まで問われるようになったとき

現れたのが、光の民『女神シエラ』だった。

シエラは、世界の器を修復し全人類にある制約を結んだ

それは、魔力の放出の制限だった

その後、シエラは言った『これ以上の争いも戦も、許しません

もし、そのようなことを若しくはそのような行為を見つけたら

われわれ光の民が貴方たちを滅ぼすことでしょう。』

と、言って消えたのだった

そういう伝説がある

それから、光の民は『管理者』といわれている

この2000年の間に光の民が降臨したという話はない

「まさかね」

2000年の間にも実際に戦争は起こっていた

数十回繰り返された戦争のときも、光の民は降臨することは無かった


ティニアもが油断していたのだ。

光の民である、香苗を。



翌朝、むくっと体を起こす

うっすらと細めで瞬きをしつつ・・・

ふぁ〜〜〜っとあくびを1つ

ムニャムニャと口をもぐもぐさせ

ベッドから降りた

パジャマだった私は、普段着(昨日ティニアから

お下がりをもらったばかりだ)

を着て階段を下りた

ティニアはもう起きていた

早起きなんだなぁ・・・

「おはよ・・・」

香苗に気づいたティニアはエプロン姿で

「おはようございます、セレネさん」

「え?セレネ?・・・あ」

「もうお忘れになったんですか?」

「いや、昨日の今日だしね。」

「それもそうですが」

といいつつ、手に持っていたお皿を香苗の前に置く

今日の朝ごはんは、卵焼きと魚料理らしい

もちろんご飯というものもないこの世界で穀物は

マリュムの実という細かい粒でできた穀物だった

「いただきます!」

食べてみると、玄米に似た味のしたものだったので

少し食べやすかったのがうれしかった


その後、庭に出て話をしていた魔術というものの講義を聴くことができた

要するにこういうことらしい

魔力というのは、誰もが持っているもの

そして、それを作り出すものはイメージと考察力らしい

といってもどういうものなのかまったく掴めないのだが・・・

「じゃあ、早速簡単な魔術をやってみます」

手をゆっくり前に出し人差し指を突き出した

蛍のような淡い青の光が指先から発光する

指先を動かすと、文字のようなものがゆらゆらと空中に止まっていた

あれ、あの文字・・・ただ単に光って書いてあるだけ?

香苗は、不思議に文字を見ていた。

と、書き終わったのか指を掌にしまうと

小さいボールサイズの光る玉が出てきた

「すごーい」

ちょっと感動

「このように、小さいものは少しの鍛錬ですぐにできるのです。

まず、現代ヒストリア文字についてですが・・・」

先ほどの『光』というものを手で書いてみたが、何も起きなかった

「というわけで、基本的には魔力というより指先に集中して

いれば自然に魔力は指先に移動して・・・」

ん?指先に集中して・・・

じっくりと指先に集中するとだんだんと淡い青色が輝いてきた

ティニアより明るい色だった

で、先ほどの文字を書いてみる

なんだか、体の中が暖かい・・・

自然に書いていた文字を手に入れて掌を開いた

ボフゥ

「うぁあ」

「どうしまし・・・た・・・えぇ!」

そこには、先ほどより3倍ほどの光の玉ができていた

「ど・・・どうしよう・・・」

ティニアは青ざめていた

「な・・・なんて魔力・・・」

「なんとかしてよぉ〜」

結局、ティニアに教えることはないといわれ

図書館?にこもってしまった私だった・・・


まぁ、これもなかなか面白いんだよね・・・

ここの私ってやっぱ天才かも

と、自惚れる彼女だった


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