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第2章01 へぇ・・・魔術ってこんなもんなんだ

その後、探査魔術を使ってティニアの家を見つけた

GPS、軍事衛星・偵察衛星顔負けの魔術だ

え?なんで、ファンタジーに現代用語があるかって?

それは、航空自衛隊でT−4ジェット練習機整備してたから

そのぐらいの知識はあるけど、あっても無くてもいいような知識ね

ここじゃ


この知識が、世界に影響をもたらすなぞ、知る事さえ無かった


その後も

いろいろなことを聞けた

戦争も争いもここ100年ほどない

でも、なにか不穏な空気が流れているという噂を聞いているらしい

歩いて4時間で着いたティニアの家は本当に美しかった

パリにある豪邸のような雰囲気で入り口はバラのツタでアーチが作られていた

「まぁ、とりあえずですね。部屋はたくさんあるので

好きなところ使ってください」

家にはいると、フロアーが広くあり天井にはシャンデリア

これって・・・ブルジョワ・・・

開いた口が塞がらないと言うことわざはこういうときに使うのだろう

綺麗なシャンデリアに見とれていた香苗

「香苗様このシャンデリアは、約400年前に当時のガラス職人が作った

品です。できあがった後、風の魔術を使って埃がつもらないように加工してありますので、今になっていても美しい輝きを保ったままなのです」

学者のように淡々と香苗と一緒に見上げて見るシャンデリア

女性とは綺麗なものや、かわいいものには目がないと言うが

全くその通り、本当に綺麗

「さ、貴女様に見ていただきたいものがあるのです」

「え?なに?」

と、ティニアと一緒に入った部屋は暗くそして埃ぽかった

「『輝ける光の精霊よ汝の呼びかけに答え、闇を消したまえ』」

それは、言葉に表現できない声だった

なぜだろう、言葉がわかる

その時、天井が光に包まれると輝いた雪のような物が

降って部屋を明るくした

「うぁ・・・」

そこは、元の世界の市営図書館より大きいのではないだろうか

本がギッシリと詰め込まれていて本棚が縦に

1.2.3.4.5・・・17も並んでいた

しかも、入りきらない本がそのまま積み重なっていた

「これは、すべて魔術書なんです。魔術とは人それぞれにあった

言霊といわれるものがあり、それを書にする

それが、魔術書といわれるものなんです。

ですから、実際に魔術と言われる物は唱えればいいわけではないんです

ヒストリア語と言われる魔術語があります

今使われれている魔術語は現代ヒストリア語といわれ

古代から使われているのを、古代ヒストリア語と言われています

それが、魔術といわれるもので、そのほかにも、魔道士・魔女

と言われる分類もあるのですが、ここ最近見ませんね・・・」

淡々と、話をしているティニア

それを聞いていた香苗は、飽きてしまった

近くにあった、一冊の本を手に取った

表紙を見ると、ミミズの走ったよくわからない文字だった

なにこれ・・・

開くと、ミミズの文字となぜか読める文字があった

その文字は、なぜか心に刻まれたような元々知っていて

今まで使っていたような

これって、デジャブ?

「ねぇ、ティニア」

未だに話をしていたティニアを止め

「なんですか?」

「あのね、お話中ごめんね。この本なんだけど」

「あぁ、それは古代ヒストリア語について書かれている参考書です

私が、研究しているのが古代ヒストリア語ですので」

「これ、なんて書いてあるの?」

指さす、ミミズがのたうち回ったような文字を指す

「あぁ、ここの国の文字でしてティニス語といいます。

文字、読めないのですか??」

「え・・・えーと・・・この、字は読めるのよね・・・」

ミミズではなく、先ほどの読める字だった

「それは!!古代ヒストリア語の文字です!もう、ほとんど

使われなくなったもので、王国の城を守っている結界も

古代ヒストリア語で作られたと言われていて・・・

これ!よめるのですか!」

「えぇ・・・『ティーレス・レブ・レーモホスレ(汝は欲する

世界の言霊)』・・・『モルセ・ディーブス・レストリアス

(世界の語源を我に)・・・ッ」

激痛ともいえる頭痛がおそった

頭を抱え込みしゃがみ込む

その時、彼女の体が光り出した

「香苗様ッ!」

一瞬の光だった

「いったた・・・なによ・・・さっきの」

キョロキョロと体を見渡す

異常はない、さっきの頭痛がちょっと響いているけど

何ともない

「香苗様!!だいじょうぶですか!お怪我は?!身体に異常は?!!」

心配になったようで駆け寄り、体を込まなく見回すティニアを

余所目に

「大丈夫、みたい・・・」

私もちょっと心配になった

「はぁ・・・あまり心配かけさせないでください。

あと!さっきのは魔術語です、身をもって体験しましたね

魔術語は話す、空中でも地上でもどこでも描けることができます

まぁ、皆さんは言うより書くことが多いですね・・・」

ふぅーん・・・

さっきの本を見た

『遺跡から発見された古代ヒストリア語の解析と考察』と書かれていた

へぇ、本当に参考書だったんだ・・・・

「・・・え!えぇぇ!!!」

いきなり叫んだ

「どうしたんですか!!やっぱり体に異変が?!」

「違うの!・・・さっき、『ティーレス・レ』いや・・・

この古代文字を訳すと『汝は欲する世界の言霊 世界の語源を我に』

となるんだけど、この本、読めるのよ・・・これって」

手に顎を置いて頷く

「もしかすると、香苗様の考えが妥当かと思います」

「やっぱり・・・この呪文、翻訳呪文なんだ・・・」

「ますます、香苗様の属性が知りたくなりました!」

「属性?!ってなに?」


その後、翻訳呪文を偶然唱えた結果

この世界の文字だけ理解できるようになったと言うことは

後、書けないと言うことが判明するまで気づかなかったというのは

後の話である


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