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第7章01 お仕置きに行きますかぁ(前編)

予想通り家族が増えた・・・

やっぱり増えた・・・はぁ・・・

「で・・・どうする気なの?」

バシッと片手を握り合掌するシエラ

『元凶を叩きのめす』

おぃぉぃ・・・冷静なシエラさんはどこですかぁ〜

ダイニングテーブルに勢ぞろい

これでは、まるで家族会議だ・・・

「で?その元凶を叩くって言ってもねぇ

しってるでしょ?」

私がシエラに問いただす

『・・・知ってるが、これまで卑劣な事をしたのだ

許すまじき行為だ!』

「なんですか?その、”知ってる”って」

セリスが聞いてくる

「セリスは知らないのか〜ふむぅ、とりあえず説明するとね

魔族って言うのは、実は人間から発生するものなの」

「え!私たちからなんですか!?」

「そう、普通なら魔族なんて生まれないんだけど

魔族が、人間に卵を産みつけるの。寝ているときにね

それを、皆は”魔の卵”と言ってる。

それが孵化すると、人間の心の闇に巣を作る。

そして、それが成虫と成ると宿り主から離れて

魔族と言う形になるの」

「へぇ、でも今回は宿り主に居ましたけど」

「そう、そこなの。魔族としての暗黙の了解・・・いえ、

魔族としての掟として、宿り主には極力負担をかけてはいけない

という、考えなのよ。結構、魔族って義理のいい奴なんだけど

中にはそう言う事をしない奴が居る、いわゆる、味を占めちゃう奴ね

いちいち、人間の負の感情を探さなくても中に居れば

いずれ負の感情なんていつもあるんだから。

だから、ずっと居座り続ける奴が居るわけ」

その話に割り込んでくるメリア

「でもさ、おきてを破ったらどうなるのさ」

「普通は、そこで抹殺されるわ。でも、相手も魔族

そんな下手な事はしない。悟られずに、宿り主にも気づかれずに

ずっと居座る奴も居るの。それが、今回の奴」

『だが!我々に被害が有ったのも事実!話を付けるいいチャンスだ!』

「まぁ、そうだけどさぁ・・・はぁ、こんなにまで熱くなるシエラ始めてだよ」

呆れたような口ぶりに皆も納得する

「とりあえず、話だけでもつけてくるって事でいいんじゃないですか?」

「確かに、監督不届きだよね・・・ふむ、とりあえず話しだけでもつけてきますか・・・まぁ、魔族の長も顔見知りぐらいにはなりたいしね。

今後の対策も講じたいし・・・行きますか・・・とっても準備もまだだし

まぁ〜気楽に行こう」

あんまり乗り気じゃない香苗

「あ〜それと、シエラ。あんた暴走するんじゃないよ。い・ち・お・う

私の魔力だって事忘れないように!」

『う・・・善処する・・・』

「よろしい、なら2日後の朝出発しましょう。それまで、各自準備を整えて置くように」

≪はい!≫




2日後


「よし!皆、じゅんびはできた〜?」

皆、無言の頷き

「よし!ではい・・・こう・・・ともったのに!何よ!今度は!」

目の間にいたのは、背中にこうもりの様な羽の生えた人間だった

「魔族・・・だよね?」

確かめるようにメリアが私に聞いてくる

「うぅん・・・たぶん、書物と同じ格好だし

セリスが倒した奴にも似てるから」

と、話し合っているとき

「我々の破門にした同属を殺ったのは貴女たちかな?」

なんか、紳士っぽい口調の魔族だなぁと感心してしまう

「そうよ、とんだ迷惑を受けたわ」

「それは・・・とんだ無礼を、我々も謝罪いたそう・・・

それに付いて、貴方たちに御話があると長が申しております。

ご同行願いますかな?」

「あら、御迎えなんて。結構ですね。私たちも伺おうと思っていたのですよ」

「それなら、話は早い是非ご一緒くださいませ」


その魔族とやらと一緒に巣である場所封印都市ラグーンへ行く事に相成った・・・



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