第5章02 悪徳組織壊滅作戦(オペレーション『可愛い乙女には刺がある作戦』)
タイトル長くてすみません・・・
一人では絶対に歩かない細い路地裏に一人の少女が歩いていた
その姿は、とても愛らしく金髪で緑色の瞳10歳程度の少女だった
「かわいいじゃねぇか、これなら高く売れるな」
その少女の歩く先をふさぐ男たち
「ど・・・どなたですか・・・」
その声は、とても怯えていた
いきなり、腕をつかまれ羽交い絞めにされると
「きゃぁっむぐぐぐ」
口元を押さえられ、もう一人の男に何か額に押されると
彼女はぐったりとしてしまった
それを見て、男たちは笑いながら連れて行く
しかし、ぐったりしていた少女に不敵な笑みを浮かべていたが
誰も気づかないでいた
「入れ!」
隷属の印を押された少女はボーとした雰囲気でふらふらと部屋に入っていく
カチャリと鍵が掛けられる
それを、ゆっくりその方向へと振り向く
視点がはっきりしない瞳が一気に光が戻ると同時に
額から赤い隷属の印が出たと思った瞬間スゥと消えていった
(フェンリル、侵入成功・・・被害者は、10数名殆どが10代前半)
その少女は、香苗だった
身体変化の術を使い、体の体格年齢を下げたのだ
もちろん、髪の色や瞳の色も変えて
(『分かりました、そちらの位置も確認。取締り騎士団も後数時間で到着予定です・・・どうしますか?』)
(まだ踏み込むには早い、証拠を集める・・・もう少し泳がせよう・・・)
そこに居た者達の隷属の印を消した
「捜査に協力してくれるかな?」
10数名に私の階級や立場、今の状況を簡単に話した
「どうすればいいんですか?」
「あまりしたくはないんだけど、隷属の印をまた貴方たちにつける・・・
あぁ、安心して貴方たちの場所や位置は分かるようにして
売られて、数日したら私の騎士団が救出するから
もちろん、考える事や拒否することが出来るようにするけど
基本的には、主人には忠実になる・・・
いわゆる、召使になるだけ・・・どう?
もし、嫌なら今すぐでもここから出して上げる」
10数人が皆周りを見渡す
その時、中の一人が言った
「私は信じます・・・こんな奴ら、刑務所に一生入れられればいいんです!手伝わせて下さい!」
そうして、全員が協力してもらえるようになり
私的には、嫌だったがもう一度仮の隷属の印を彼女たちに施した
先ほどとは違い、目の色は少しだけ光があった
「よし・・・安心して、約束は守るから」
(フェンリル、この子たちに位置を知らせる魔術を施したから
誰かに売られ次第、買った者と少女たちを保護して)
(『解りました、あの・・・セレネ様・・・』)
(ん?)
(『お気をつけて・・・』)
(ありがとう)
数時間後
鍵が開く音がする
(フェンリル!来た!用意はいい?)
(『いつでも、先ほど買い取られた少女3名は、保護しました』)
(ありがと!)
すぐに、術に掛かったような表情を装う
「おい、そこの金髪・・・でろ」
よそよそと、歩きながら男について行く
どこかの応接室だろうか、そこには髪の毛のない片メガネをした
男と、金持ちの様な男・・・
「どうでしょ、この者は?」
「うぅん、悪くない・・・本当に、忠実な僕になるのだろうな」
「間違い在りません、古代遺跡から発掘したこの、隷属印を
使えば、誰でも忠実に指示に従います。ケヘケヘケヘ」
「そうか・・・わかった・・・そのものを買おう。いくらだ?」
「そうですね〜い――」
と、その時言葉を遮るようにその少女が言った
「ごめんなさい・・・私非売品なの」
驚いたような顔をする2人
「な・・・どういうことだ!バスカ!」
「そ・・・そんなはずは・・・おい!命令に従え!お前は私の奴隷だぞ!」
その目には、先ほどと違い強い光がともっていた
「ごめんあそばせ・・・そんな、金にものを言わせて、すべては金で動くような馬鹿な発想をしている男の所なんて行きたくも在りませんわ」
そして、毛のない男の方に剥いて
「あんたみたいに、ツルッツルの禿頭の言いなりになんてなりたくもない!
そもそも、奴隷の取り扱いは法律で禁じられているし」
スカートの下から、一冊の手帳を取り出した
「ここにある、裏帳簿を参考にしてあんたらの組織を壊滅した上げるから
覚悟してね」
ちょっと可愛らしくウインクしてみた
(あぁ〜はずかしっ!)
「な・・・なんだぁ?!」
(フェンリル!今よ!)
と、その時爆音が響いた
「何が起きた?!」
駆出して入ってくる兵士が叫んだ
「取締り騎士団です!早くお逃げください!」
「くそっ!」
逃げ出そうとしたとき、私がその行き先を止めた
「どけ!貴様にもう用はない!」
「申し訳ないんだけど・・・私はあるのよ・・・」
そうすると、少女の周りに空気の壁が出来き彼女の姿が見えなくなった
徐々にその風がなくなってくると、そこには
近衛騎士の軽装備をしたシエラの姿があった
『あんたには、ディスニー王国法に基づき、罰を受けてもらいますわ!』
その姿を見て、唖然としていた
今まで、少女だったはずの者が急に近衛騎士になっていたのだから
驚きは計り知れない
「お・・・お前たち!こいつらを相手してやれ!」
「し・・・しかし!近衛騎士です!王国の反逆罪になってしまいます!」
「しるか!やれっと言ったらやるんだ!」
怒鳴りつけられた兵士らは慌しくシエラに向かって剣をおろした
しかし、彼女は剣を使わなかった
身動きもせず、そのまま親指と人差し指で剣をつかみ取った
『あんたら・・・そんなんで、私に挑む気?』
「ば・・・ばけものだぁ!!!」
ドサドサと、逃げ出す兵士たち
「く・・・くそ!アンペール!居るか!」
禿頭が呼ぶと隣のドアから一人の男が出てきた
「お前の腕ならそいつといい勝負が出来るだろう?やってくれ」
「あぁ、解った」
その瞬間、いきなり目の前にその男が間合いに入ってきた
「なっ!」
油断していたシエラは、剣を抜き胴に向かってきた剣を防いだ
――こいつ・・・少しはやるな・・・フェンリル!主催が逃げた!
後は頼む!こっちは、ちょっと野暮用が出来た!
(『了解』)
(シエラ?力貸そうか?)
――冗談!
一気に詰め寄り、シエラは自分自身に魔力をためた
”キィン”
アンペールが受け止めた剣が真っ二つに切れてしまった
「なっ!俺の剣が!」
『剣術はまぁまぁだな、ボルダ流か?』
驚いた顔しつつ
「おまえ、ボルダ師匠を知ってるのか?!」
そのままアンペールに剣を向けているシエラに問いた
『あぁ、知ってるも何も私が教えたのだから・・・まぁ、いいあいつは元気か?』
「いや・・・3年前病で倒れそのまま・・・」
『そうか・・・いい奴を、失ったな・・・まだ、私とやるのか?』
「いや・・・俺の負けだ・・・一応雇い主には、逃げて貰ったがな」
――フェンリル、男は捕まえたか?
(『抜かり在りません』)
――解った
『そう思うか?先ほど、奴は捕まえた。どうするお前は?雇われただけだろ?』
「ふっ、俺はお前に負けたんだ・・・煮るなり焼くなりしてくれ・・・」
『そうだな・・・こういうのはどうだ?ボルダには、いろいろと世話になってな。いや、世話をしてやったのか?まぁいい、その仮を弟子であるお前にかえそう・・・』
「なんだ?この事はなかったことにすると言うのか?」
『不満か?』
「いや・・・いい・・・甘んじて受けよう・・・まだ、俺にはしないといけないことがあるんでね・・・」
剣を暖炉の方へ向けた
『そこに非常用の出口があるはずだ、押すと入り口が出来る
そこから、ここを出るがいい・・・じゃーな、精進しろよ』
そう言って、部屋から出て行った
こうして、事件は解決へと向かった
裏帳簿の情報で隷属の印を押された少女たちは皆保護された
だが、中には本当の恋に発展してしまった件もあり
まだそのまま、居続けたいと言う人達も多々あった
結局、無理やり隷属にされた人達の中での自分の意見で
拒否した者に対しては、罰則を
それでない人には、とりあえず調査し脅されていないのかを
判断した上で帰すことになった
「よかったですね。事件解決して」
メリアが歩きながら言った
それに反応したのが、香苗
「うん・・・なんか複雑な気分だけどね・・・まぁ、いいかな」
「そうですね〜♪」
嬉しそうに言うセリス
「どうしたの?セリス?何か楽しそうだけど?良い事あった?」
「ひ・み・つ・です。あはっ」
「なによぉ!言いなさいよっ!」
「いやですぅ〜っ・・・あ!セレネお姉様!逃げます!」
いきなりダッシュするセリスを追いかける
「どうしたの?・・・え?」
走っていると、後ろからものすごい音が聞こえる
そーと振り向くと、男の集団が私たちを追いかけているじゃないですか!
「な・・・なんなのよぉ〜〜〜っ!!!」
『『セリスさぁ〜〜〜ん!』』
そう、この男たちはセリスのファン集団なのだ・・・
何故そうなったかと言うと、それは番外編に記す・・・
つづく
あとがき
どうも、MISSTYです。
第5章の2を御届けいたしました〜
なんとなく短く区切ってみました
ん〜、アクションを文章にするってとても難しい事に気づいたんです
いやぁ・・・ちょっと、長くしようか迷ったんですが
頭中で思い描いただけですので・・・
とりあえず・・・マンガであったおとり捜査官を思い出して
作ってみました!
どうでしたでしょうか?
ご感想・・・お聞かせください・・・
場所は、私のホームページまで・・・