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第3章03 香苗、王都に着く・・・着いたけど・・・

ディスニー王都

遠くから見た

それは、パリに似た町並み

石畳で、城まで続く道

大きくはだかる城壁、そして

凱旋門のように大きな門

その側にある通用門ではいるかと思ったら・・・


「ティニア王子が帰られた!かいもーん!かいも〜ん!!」

大きな音を鳴らし、50mもありそうな大きな門が開きだした

それを見ていた私は、開く口がふさがらない・・・

ど・・・どうやって動いてるの?!

というか、凱旋門って知ってる?

パリのでかいもんだよ!あれだよ!あれ!


馬を、門近くに在る馬小屋に置くと歩いて王宮に向かった

「うあぁ〜城下町ってすごーい・・・」

まるで田舎者の叫び声

それに呆れるティニア

「と・・・とにかく・・・城に行きましょう。その後で、街に行くという事でどうでしょう?」

「うん!」

まるで子供だった


その城は、まるでシンデレラ城を似せたのか?と思うほど

大きい城を目の前にして、ポカーンとする私

「セ・セレネさん!はしたないですよ!」

「あっ!」

急いで口を押さえる

気が抜けるような顔される

それを見てしまった私は、顔が真っ赤に赤くなった

「私だ!門を開けろ!」

「はっ!」

敬礼をする門番達

うあ、顔パス?しかも、王子様モード?

そこへはいると、メイドたちが列を作りで向かえていた

「「「ティニア王子、お帰りなさいませ」」」

「ただいま」

そういうと、先に歩き出すティニアを追いかける私

中央に立つ黒い紳士服の男と青い服を着た女性が立っていた

「ティニア様、お帰りなさいませ。王が謁見のまでお待ちです」

「判った、この者も一緒にいくのだな?」

「御意に、その前に湯殿へおいでくださいませ」

私も王に会うの?へぇ〜〜っ

そのまえに〜おふろ〜おふろ〜っ

あんまり緊張しないところは、シエラも香苗も肝が据わっていると言えよう

「セレネ様、こちらへ」

「はいは〜い♪」


後ろで、ティニアと先ほどの男と何かしゃべっていたが

セレネには聞こえていなかった


「うあ〜すごぃ」

「セレネ様、お背中をお背中お流しいたしますわ」

ん?何か・・・

「え?一緒にはいるぅ?」

「いえ、お体を洗うのをお手伝いするだけでございます」

「ひぇ〜〜〜いいよ!自分で洗えるからぁ!」

もう裸になっていた私は後去りしていたとき

ツルッ

「きゃぁっ」

しりもちを付いて、受身は取ったがお尻が痛かった

「いたたた・・・」

「大丈夫ですか!?」

「うん・・・大丈夫・・・あたぁ・・・」

「じゃーお体洗いましょう」

「でぇ〜〜〜〜っ」


その後、お風呂場で甘い声が響いたのは言うまでもないことだった

《作者・・・後で覚えて置け!》


お風呂が終わって、出て言った時

かなり疲れ果てて出て着たセレネ

正直、あの従女が世界で最強じゃないのかと思ってしまった


正装に着替えたティニアを見つつ、私はいつもと変わらない普段着

「ティニア・ディスティーニ入ります」

「入れ」

そう返答が来ると、大きな扉が開きだした

歩いて付くや、ティニアは膝を付き頭を下げた

が、私は後方5mほど下がったはじのほうで立っていた

「ん?そなたか?うわさの策女は!」

いきなり暴言を吐く王に、ちょっと苛立った

『あら、王なのにいきなり私に対して暴言ですか・・・』

「なっ!貴様!何様だと思っている!」

いきなり、激怒する王

『ただの王でしょ・・・』

慌てるティニア

「全く・・・何を騒いでいるのですか・・・」

と、横から声がした

右の扉から現れた人物、見たことある・・・書物で

確か、王妃のミリティだったかな・・・

若く17で王妃になって、今21歳

金髪の髪には、ティアラが乗っていた

「あの者だ!あの者がいけないのだ!しかも、黒だ!不吉だ!」

「全く・・・何を早とちりしているのですか?」

はぁと、ため息を付く王妃

それを見て、私は笑いをこらえていた

「王様?そんな、私の髪が嫌であれば、どんな色がよろしいのですか?

赤ですか?緑ですか?茶色ですか?地毛の色のほうがよろしいかな?」

――そんな簡単に、髪の色が変えられるの?

(うん、もちろん。)

「ぼ・・・王に対する冒涜だ!おまえら、こいつを捕らえろ!」

「ふぅん、じゃぁ私の地毛見てからでも遅くはないともいますよ」

そういうと、封印を解呪した

七色の髪そして、金色の瞳が現れた

捕らえようとしていた兵士たちはすぐその場から離れた

「ま・・・まさか」

最初に出た声の主は王妃だった

「始めまして、光の民であるセレネ・アキータです。今、ティニア王子の

師匠を務めております。以後お見知りおきを」

ニコっと笑う私

「ば・・・莫迦な!そんな大それた事を!きっと目眩の術に違いない!

お前たち、光の民並びに、王への冒涜だ!そいつを捕らえ牢屋へぶち込め!」

「はっ!おとなしくし―――」

その最後の言葉は全く出せずに固まった

魔術によって体の神経を固めたのだ

それを、避けながら王の所へ行く私

『あら・・・ひどいわね・・・光の民に対して、冒涜ですか・・・王様』

ティニアのそばを通る

「せ・・・セレネさん」

王は持っていた剣を抜こうとした

刹那

その時はもう彼女の剣は抜かれておりその剣先は王の首下に在った

『私を・・・侮辱するなら王としても許さないわ・・・楽しく暮らそうとしていた私の生活を壊すなら・・・』

キッと王をにらみつけ

『光の民を総勢集めて、あんたの王族の命と引き換えだよ・・・』

息を呑む王

もちろん、光の民なんて私1人だけだが・・・

といっても・・・一人で出来そうなぐらいの事だろう・・・怖いが

私たち(シエラ・香苗)を敵に回すと怖いぞと印象を入れて置かないとね

『まっ、私が気に入らないならこの子のお守りはごめんだね』

首元に在った剣をしまう

そして、踵を返し出口へ向かった

『あぁ、そうそう隣国の暗部がこの子狙ってたけど私が倒して置いたから。

まっ、お礼なんてくれそうにないでしょうね。ティニア、短い間だったけどお世話になったね。また会える時を楽しみにしてるよ。あぁ、それと・・・こんな王とは、一切協力はしないからね。もしかしたら、隣国と協力関係になったりして・・・ふふ・・・』

私は手を振って出て言った

ティニアの呼ぶ声が聞こえたがあえて無視あんないやみったらしい王なんて

顔を見るのも嫌だ

「陛下・・・あなた、大変な事をしてくださいましたね・・・」

王妃は青ざめたような顔をして王に言った

「なぜだ!何がいけないのだ!」

「あの方は・・・間違いなく光の民・・・あの剣は、光の民のみ使える聖剣それを見ていなかったのですか?あなたは!」

「な・・・なんて事を・・・私は・・・光の民を・・・敵に回してしまったのか・・・」

今頃になって、自分が犯した罪を知ったのだ

まさか、このような形で会うなんて思ってもいなかっただろう

このディスニーは、光の民に対する冒涜は国家反逆罪に匹敵するもので

ほぼ、極刑に近い

もちろん、王族であるならばその王族はすべて・・・

今の王に何言ってもきっと耳に入らないだろう

「失礼します!!」

そう言って、出て行くティニア


城門の近くまで着た私

「セレネさん!!」

城を出るとき、ティニアに呼び止められようやく振り向いた私

「あぁ、ティニア。どうしたの?ごめんね。

私、あんな事言われて黙っていられないからさ。

もちろん、シエラも同意見だよ。まぁ、ここに残るなら残りなさい。

止めやしないわ。あと、さっきの隣国の話しあれでまかせだから。

でも、協力はしないわ。あんな、王と協力しろなんて虫唾が走る!」

「セレネさん、少し時間をください。お願いします!」

勢い良く頭を下げるティニア

確かに、勢いで言ってしまった私も悪い・・・けど、これだけは譲れない

あんなやつのために、私の人生振り回されるなんて・・・絶対嫌だもん

「しょうがないわね・・・2日待つ。昼間は、城下町でふらふらしてるわ。夜は、ここに来る時に見つけた『エイダの宿』って所にいるから。あ、そうだ。これ渡して置くわ」

持っていた、赤いペンダント

「何か在ったら、これを割りなさい。解呪呪文で割れるわ。暗部に狙われているのだから・・・気をつけなさい。じゃ、健闘を祈ってる」

「セレネさん・・・」

ガンバって・・・

なぜか、ティニアにはその声が心の中で聞こえたような気がした


SPECIAL thanks

akane 様

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