レムノスの忘却
探偵は奇妙な夢を見た。
冷たい都市の風景、遠ざかる声──そして、謎の名前 「レムノス」。
目を覚ますと、そこはいつもの探偵事務所。
しかし、昨日の記憶が曖昧だった。
ログを確認すると、夕方からの 4時間分のデータが消失 している。
エコーによると、探偵自身がモニタリングをオフにした形跡がある という。
だが、理由が思い出せない。
さらに不可解なのは、「レムノス」という名前。
エコーのデータベースにも、その名前の記録は 一切存在しない。
まるで、その人物が最初から「この世界になかった」かのように。
夢の中で響いた言葉が、探偵の胸を締めつける。
── 「俺のことを、忘れないでくれよ……」
消えた時間の謎を追う探偵。
果たして「レムノス」とは誰なのか?
そして、彼が忘れ去られた理由とは?
夢と現実の境界が曖昧になる中、探偵は「存在の痕跡」を求め、"レムノスの忘却"に足を踏み入れる──
プロローグ:夢の中の声
2025/03/01 15:40
1 消えた記憶
2025/03/01 15:47
2 記憶の歪み
2025/03/02 21:21
3 昨日の探偵
2025/03/03 23:11
4 探偵の交渉
2025/03/04 21:52
5 ノア・ラボ潜入
2025/03/06 08:49
6 喪失の夜
2025/03/06 20:54
7 揺らぐ確証
2025/03/07 19:57
8 名を呼ぶ資格
2025/03/08 07:31
9 試し合い
2025/03/09 19:21
10 揺らぎのない者と、揺らぎを知る者
2025/03/10 19:35
11 夢の名残
2025/03/11 14:40
12 潜入の策
2025/03/12 17:31
13 決断のすれ違い
2025/03/13 19:07
14 探偵そのもの
2025/03/14 23:10
15 L-06とL-07──その意味するもの
2025/03/15 16:26
16 邂逅
2025/03/16 06:02
17 脱出
2025/03/17 07:13
18 エピローグ
2025/03/18 06:45