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全知全能

始まります!

うーん……ここは?


なんだか記憶が朧気だ。

いや、気になってみようとするがその度に意識が霧散していくような感じがする。


「夢……?」


自分の声なのだろうか?

声なのかな?

そんなどこか曖昧に聞こえる。


あぁ……ここは夢なのかな。


そう、結論付けるまではそう時間は掛かっていないと思う。


「汝の望みは何かな?」


「え?」


……。

なんだか、ノイズが夢の中に走ったような気がする。


「ノイズじゃなんかない!」


「……うるさいなぁ」


「うるさいとはなんだ!」


……。

いや、本当にうるさい。

夢なのに、夢の中なのに何かに邪魔されるというのはこうも不快なものなのかと思う。


「まったく……これだから……ほんと、あぁ、まったく……」


ツラツラと何かを言っているようだが、朧気な自分には言葉を認識するのは出来ないようだ。


あぁ、なんだかぼんやりするな……。


「まぁ、いいや。とりあえず、話を戻そう君の望みは何かな?」


「──」


「おーい? 聞こえてますかー? ねー? ねー? ねー?」


「……うるさいなぁ」


「もう、その下りは良いんだよ。私もなんだか飽きた。それで、願いは?」


願い?

なんだよ、それ。

でも、願いか……。


「全知全能」


「え?」


「全知全能だ」


「え? いや? ちょっと、君何言ってるのかな? いや、分かるよ? あれだろ? 全知全能って、神様になりたいってことかな? いや、私も神様の端くれだけれども、いや、そんな何でもって言ったけれども……。 いや、叶えられないって事じゃ無いんだよ? いや、不可能なんだけれども。 いや、でも、そもそも……そんな願い事をするやつなんて居るわけ無いじゃ……」


急に饒舌にその朧気な何かは語りだしたが、ピタッと急に言葉を止める。


「あれ? れ? あれ? えっと? あれー? ちょっとー? 何が起こっ……」


ゴゴゴゴゴ──。


朧気ながらも空間が震えてるのが分かるような気がする。


「あれー? 待ってー? ここ私の神界よね? って、そうよね?! えっ? なになに?! 怖いんですけど! ちょー怖いんですけど?! 何動いちゃってるの! 止まりなさいよ! ねぇ? ねぇー?!」


なんだか、凄く慌ててる声が聞こえてくる。


「あの……」


「あっ、あっ、あっ……。 ウソ、ウソウソ……ウソウソ! 待って?! なんなの君?! えっ?! 何?! 私さえも吸収しようとしてるの?! 待って、ウソ! 待っ──」


ゴゴゴゴゴ──。

ゴゴゴゴゴ──。


なんだか、朧気な世界が自分へと吸い込まれて行くような……。

いや、それにあの話し掛けて来ていた何かも一緒に自分へと吸い込まれて──。


「まぁ、夢だから……そんなものか」


多分、最期の台詞はそんな感じだったと思う。

そして、僕の夢はそこでブラックアウトした。

ちょっと、頑張って生きていきますね!

※応援頂けましたら励みになります。

では、宜しくお願い致します。

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