とりあえずやる気はでた
「確定、じゃない、まだ、検証、必要」
「そうだね、まだ分からないことがあるしね」
「ん」
「まだ休む?」
「もう少しだけ」
「おっけ、あと5分ね」
ふ~む、なんとなく発動条件は分かった感じだけど確定ではないとヒミちゃんの見解だ。
といっても、使ってる私もはっきりとした感覚があるわけではないから何ともな~。そういえば、さっき水鉄砲を防いだときの使った魔力の量ってどれくらいだったんだろう。
「ヒミちゃん、ヒミちゃん」
「何?」
「さっき私がウォーターガン防いだときの魔力って、どれくらい使われてたか分かる?」
「ん。全体、100としたら、そのうち20」
「へ~」
「・・・のはず」
「曖昧だね」
「今、だるさとかはない?」
「え、特には・・・」
「「それ(は)、おかしい(わ)」」
二人におかしい認定された。
即答なのも地味に傷つくよ?シュンってなるよ。
「落ち込まないで」
「あ~今からちゃんと説明するから、シュンってしないの」
「ふぁい」
あ~セージ君がよしよししてくれてる~。肉球が当たって面白い感覚~。
「ごほんっ!まず前提として、魔力は体力と精神力からなるって言うのは知ってるよね?」
「はい、最初に教えてもらいました」
「じゃあ、魔力を使うと同時に体力も削られるってのはわかるよね?」
「はい、だから体力がなくなると魔法も使えない、その状態は非常に危険だって」
ここら辺は基本事項だし、命に関わることなのでよく覚えていた。
「そうだね。だからこそ、自分の魔力量の5分の1も一気に使うと結構疲れるはずなんだ。例えるなら、階段を5階まで全力疾走したくらい」
「そんなに!?」
「あくまで私の感覚だけどね。だとしても息切れくらいはするし、息を整えるのにもそれなりの時間が必要なくらいだね」
そんなになんだ。でも私は息も切れてないし、なんならもう鬼ごっこを初めてもいいくらいだ。
「称号」
「そう、そこで称号の力だよ。おそらく一時的に魔力量が上がっていたんだと思う。一時的だからこそ、今の状態の魔力量に換算して5分の1。でも、結界が強化されたときの全体の魔力量が分からないから、はっきりした数値は分からないって感じかな?」
「ん、そんなとこ」
「つまり、消費量は今の私の魔力量の5分の1だったけど、使ったときは魔力量が上がっていたからその割合よりは少ない消費量だったってこと?」
「ん」
「ややこしいね」
「まあ、ようは称号が働いてるときは大技使っても疲れにくいよってことだね。ただし、だからといって魔法を使いすぎると寝込むことになるからね」
「ユイ姉が入院してたときみたいになるってこと?」
「ん」
なるほどね。気をつけないようにしないといけないけど、身体強化は無意識だからどうしようもない気がする。
「よし、じゃあそれを踏まえて、また鑑定してくれる?」
「おっけ」
「じゃあ、やろっか」
「オッス!」
「それじゃあ、始め!」
とりあえず、検証あるのみ!
そして、最終的に凜さんに勝つ!
負け続けるのはさすがにイヤだ!そんなんで喜ぶ趣味は私にはない!
使い方によってはチートだけど、チートにはしたくなかったのでこんなややこしくなりました。