結果が伴わないと段々変なテンションになってきませんか?
「ん~、はあ・・・あれ?」
「すう・・・すう・・・」
おはようございます。昨日はお風呂に入ったあと、眠気がやばかったのですぐ寝ました。おかげでスッキリ!
凜さんはまだ寝息を立てていた。朝弱いのかな?
「・・・フゴッ・・・すう・・・」
なんか気持ちよさそうだから、まだ起こさないでおこう。
キイッパタンッ
凜さんを起こさないようにこっそり廊下に出て、顔を洗いに行く。
洗面所に行くとクロさんがいた。
「おはよう」
「おう、おはよう。早いな」
「昨日は早く寝たから、目が覚めてしまって」
その後、顔を洗って着替えるために部屋に戻る。
「・・・すう・・・ぷー・・・」
あ、まだ寝てる。
鼻提灯までできてる。本当にできることあるんだ。
着替えたら起こしてあげよう。
「よし!」
やっぱりパジャマのままは寒いね。いつもの服に着替えて、さっそく凜さんを起こしにかかる。
「りんさーん」
「・・・ぷー・・・すー・・・」
「りんさーん、朝だよー」
「・・・ぷー・・・」
全然起きない。あと、返事が鼻提灯のぷーって音なのがちょっと面白い。
「ご飯だよー!」
あ、ロジーさんの朝ご飯ができたみたいだ。
ちょっと大きい声で呼びかけてみよう。
「りんさーん!」
「ん・・・むー・・・すう・・・」
反応したけどまだだめか。よーし!
「凜さん!!朝だよー!!!」
「ふおっ!」
「おはようございます、凜さん」
「くあ~、うん。おはよう」
のびーってしながら大きな欠伸をして、目をぐしぐししていた。
「朝ご飯できたみいなので、早くいきましょう?」
「うん!」
さっきまで眠そうにしてたのに、朝ご飯という単語を聞いたらシャキッとした。そんなにロジーさんのご飯が楽しみか。わかるわ~。
「「おはよう!」」
「おはよう!」
「おはようさん!」
「おはよう、たんと食べな」
「「「「いただきます」」」」
今日の朝ご飯は、昨日のサラダをマリネしたものと、細かくちぎったパンが入った卵焼き(フレンチトーストみたいなやつ)と、野菜スープだ。
マリネは一晩おいたからなのか、いい塩梅に仕上がっていた。
卵焼き・・・味はフレンチトーストだからフレンチトーストでいいや。ほどよい甘さで、少し蜂蜜も入っているのかその風味もあっておいしい。
野菜スープは昨日の仕込みをしているときに、スープ用に少し分けておいたものだそうだ。おかげで少し猪肉のうま味も感じる気がする。
「「「「ごちそうさまでした」」」」
「お粗末さま、今日も綺麗に食べたね」
「うん!ロジーさんの料理おいしいもん!」
「そうですね!」
「「「ねー」」」
「ハッハッハッ嬉しいね~。そんなに喜んでくれるなら、こっちも作りがいがあるってもんさ!」
セージ君も一緒にねーってしてくれた。ホントにおいしいから仕方ない!
クロさんは今日1日狩りに行くようで、ロジーさんにお弁当をもらってすぐに出かけてしまった。
「さて、今日も行こうか」
「・・・はーい」
「ユイ姉、がんばろ!」
「うん・・・」
「そんなやる気のない君に朗報です。今日はね、助っ人を呼んでいるのだよ」
「「助っ人?」」
「うん。あ、助っ人は午後から来るから、午前中は昨日の続きからね」
助っ人は午後からか。誰が来るんだろ?
ってかそれって、私の称号を知ってる人じゃないとだめだから自ずと絞られてくるんじゃないか?
クロさん?いや、今日は1日狩りに行くって言ってたしな。じゃあ、まさかのココ爺?うーん、あと知ってそうな人はロジーさん?そんなわけないか。
助っ人を考えながら歩いていると、いつの間にか目的地に着いてしまった。
「おう、今日も練習か?」
「はい」
「あんまり無理はしないようにな」
昨日と同じタカ獣人さんに挨拶をして、演習場に行く。
「さあ、じゃあ昨日と同じルールでやるよ」
「はーい」
「準備はいい?よーい、スタート!」
さあ、今日も始まりました、鬼ごっこ(仮)。
おーっと早速凜選手が水の玉を複数飛ばしてくる!対する優維選手はそれを紙一重で避けていく、避けていく!
次は放射型だ、これを結界で防いでいくー!おーっと、その中に紛れて野球ボールほどの玉も入っていた!これは予想外、防ぎ切れるか!?
優維選手、なんとかこれを防いだ!これには本人も予想外だった様子。
しかし、次のバスケットボール大の玉に当たってしまった!残念~!
以上脳内実況でした。
負け続けて変なテンションになってました、すんません。
え、午前中の結果?聞かないでよ。
――――――――――――――
「午後は助っ人が来るまで時間があるから、その間は休んでてね」
「へーい」
はあ~、お昼食べてからはしばらく休憩時間だ。
因みに今日のお昼は、昨日のブラウンシチューをくりぬいたパンの中に詰めてチーズをかけて焼いた、シチューパンだ。
今朝のフレンチトーストは、そのくりぬいた中身のパンを使ったんだそうだ。本当に応用が上手い、そして無駄がない。味ももちろんおいしい。
おいしいものを食べると心も元気になるね!大分回復したよ。
「凜ちゃん厳しいね~」
「やっぱり?」
「うん、でもそれと同じくらいユイ姉を心配してるんだよ」
「それは・・・」
薄々感じていた。
それくらいあそこは危険と言うことなのだろうか。なんか今更ながら大変なことに首突っ込んでるな~と。
いや、凜さんが不安になっているのは他にも理由があるか。凜さんは自分の願いのせいで、他人が傷つくことを必要以上に怖がっている感じがする。あくまで推測だけど、そんな気がする。
きっかけは凜さんだったかもしれないけど、今は自分の意志だ。
「・・・私、もうちょっと頑張ってみるよ!」
「その意気だよ、ユイ姉!」
「うん!・・・その前に・・・」
「う?」
「モフらせろ~!」
「ユイ姉!?ウハハっくすぐったいよ~!」
ほれほれ、ここがええんか~?
存分にセージ君をモフモフしました、これにて完全回復!
モフり終わったらセージ君と凜さんに怒られました。
調子乗りました。
「ごめんなさい」
「もう!いきなりは駄目だからね」
「はい」
「あたしも一緒にモフりたかった!」
「ガウ!?」
「今度は二人まとめてモフります」
「ガウウ!?」
凜さんが怒った理由が斜め上だった。
そういえば、この人もモフモフ好きでした。
夕飯前にアレンジレシピ見ながらご飯のシーンを書いていたので、終始お腹がなってました。途中で書くのやめて夕飯食べました。