番外編:○○と○○シリーズ②
リコと優維
「う~ん」
「……お店の前で何ずっと悩んでるのよ」
「あ、リコちゃん。今日のおやつをハムカツにするかコロッケにするかで悩んでるんだよ」
「どっちも買ったら?」
「2つとも食べたら、お腹いっぱいになって夕ご飯をおいしく食べられなくなる。それにお小遣いが……」
「……プフッ。おばさん、コロッケとハムカツ1つずつください。あ、どっちも半分に切ってくれませんか?」
「はいよ!コロッケとハムカツね、銅貨1枚だよ」
「はい、あんたも半分出しなさいよ」
「え、う、うん?」
「はいよ、小銅貨2枚ちょうどね。ありがとね!」
「ありがとうございます。はい、あんたの分」
「うえ!?あ、だから半分に、リコちゃんありがとう!」
「はいはい。冷めないうちに食べちゃいなさい」
「うぇへへ。ありがとう、いただきます!」
アタシの情けないヒーローさんは、今日も通常運転。
スルク先生とヒミ
「この前、の、止血剤、何?」
「?ああ、あの時使った止血剤のことね~。興味があるの~?」
「ん、あんなの、見たことない」
「あれはね、私の毒から作ったのよ~」
「!スルク先生、の、猛毒?」
「そうそう、1滴だけでもすぐに血液を固める毒よ~。体内に入ってしまったら大変だけど、体外に出てきた血液を固めるだけなら害はないでしょ~?ちょっと安全に改良はしてるけどね~」
「発想力、すごい」
「ふふっ。毒と薬は紙一重、毒も適量使えば薬、薬も過量に使えば毒になる。私の師匠の受け売りだけどね~。私の毒も捨てたもんじゃないでしょ~?」
「ん、すごい!スルク先生、も、その師匠、も」
「あら~、ありがとうね~」
師匠は、毒をもつ私でも命を救うことができると教えてくれた。
シューマとクロ
「クロの旦那、付き合ってもらってすいやせんね」
「いいってことよ。シューマから飲みの誘いは珍しいしな」
「へへっありがとうごぜえやす。ところで、セージ君は最近どうでさぁ?」
「セージか?最近、前よりしっかりしてきたな。1人で起きるようになったし、前ほど甘えなくなったな~」
「子供の成長って早いもんでさぁ」
「お、リコちゃんになんかあったか?」
「……優しい子なのは変わりないんでさぁ。でも、なんか危なっかしい感じは増えたというかなんつーか」
「ふむ?」
「誰に似たんですかねぃ?」
「ウハハッ!間違いなくお前らだよ」
「……オリヴィアはそうでやしたけど、あっしは慎重でしたぜ?」
「ウッハッハッハ!そういうことにしておこう!どれ、リコちゃんの成長祝いに、ここはオレが奢ろうか?」
「いいや、今日はあっしが持ちやす。次は旦那が奢ってくだせぇ」
「すまんな!よっしゃ、今日は飲むぞ~!オヤジ、トノト頼む!」
「……ほどほどにしてくだせぇ」
子供の成長は喜ばしいが、不安は尽きない。
エドガーとリーンヴォック
「ハァッ!!」
「あれ、団長?なぜ訓練場に?今日非番では?」
「ふう。ああ、エドガーか。家にいてもすることがなくてな」
「で、訓練していると?」
「……エドガー、怒ってないか?」
「いいえ、ただどうして休みの日なのに素直に休んでくれないのかと思っていただけであります」
「……仕事はしてない、鍛錬をしているだけだ。終わったらちゃんと休む」
「……はぁ、お昼までですよ?」
「う、わかった」
鍛錬好きなのはいいけど、少しは体をいたわってほしいであります。
トノトは稗や稗などの穀物を使ったお酒、見た目甘酒で度数としては10~15度くらい。
この世界のお金は銅貨や金貨です。日本円に換算するとこれくらいってイメージで、小○○は真ん中に穴が開いています。
小銅貨:50円 銅貨:100円
小銀貨:500円 銀貨:1,000円
小金貨:5,000円 中金貨:10,000円 大金貨:100,000円




