トンネルを抜けるとそこは雪国だった(※トンネルはくぐってません)
ここから一人称です。
「え、何!?ここどこ!?視界白っ!」
はい、というわけで目を開けたら雪景色でした~どういうことやねん!
さっきまで鬼連勤を乗り切って、るんるんでコンビニ行ってアイス買って家に行こうとしたとこまでは覚えてる。え、何、私死んだ?死後の世界ってこんなんなの?
「てか、寒ッ!極寒!あ、しもやけなってる」
私の服装普通のジャージよ。こんな寒さ防げるわけないやん。ん?寒いし痛いってことは生きてるのか?
とりあえず、じっとしててもどうしようもないので歩いてみることにした。
~10分後~
「いや、本当何もないな~。人っ子一人見当たらない」
見渡す限りの雪、雪、白、枯れ木、雪。
どうしよう、そろそろ体力の限界かも。もう手も白いし、いろいろ感覚なくなってきたし。こんなところであっけなく死ぬのかな~、こんなことならもっとライオン丸(飼い猫)をもっともふもふしておくんだった。会いたいな、ちゃんとご飯食べてるかな?あ、ライオン丸実家だったわ。なら心配ないな。
お父さんとお母さん心配してるよな~、親不孝者ですいません。
そろそろ本当にやばいな。自分が立ってるのか、倒れてるのかわからないや。
「ん?なんだあの黒いの?ってヒト!?ヒトじゃないか!おい、大丈夫か!?」
あれ、幻聴が聞こえる。白いもふもふが動いてしゃべってる。とうとう幻覚まで見え始めたか。
そこで私の意識は途切れた。
短めですが、序章だけ投稿するのも何だったので。今回からちゃんと主人公が出せました。
ちなみに今回出てきた住人は、序章で会話してた村の住人とは別です。