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詩の目次

さよなら

作者: 冬野三月

つらさを受け入れる。

痛みを受け入れる。

苦しさを受け入れる。

感じていることを、受け入れる。

あるがまま。

あるがままに。

さよなら。

別れの言葉もなく、

いつも終わりが来ることに気づかずに、

過ぎ去った時間を思うことしかできずに、

さよなら。

別れを受け入れて、

また朝が来る。

夜が明けるまでは、

時間が止まったように、

進んでいく。

さよなら。






ありがとう。

宙に投げかけた言葉が木霊こだまに変わる。

繰り返す記憶の波が、緩やかに変化するのを感じ、あるいは気づきもせずに。

去っていく時間だけが降り積もる。

去っていった記憶にくずおれる。

そうであっても、ありがとう、と感謝を述べる以外に言葉が必要だろうか。

そうして発せられた言葉は虚空に消えていき、この世から去った魂のような曖昧な者に届けと願う。

願いは生者の物でしかなく、死者は沈黙を続ける。

沈黙の中からすくいあげた物を、覚えている。

忘れられずに。

そして、


ありがとう。

宙に投げかけた言葉が木霊に変わる。

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