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巨大ロボットの戦いの話

作者: タオニア

1970年代、まだようやくパソコンの開発が始まった頃、本気で巨大ロボットに憧れた学生達がいた。そして、彼らは一から巨大ロボを建造することを決意する。そんな中で主人公は落ちこぼれでパイロットになることなど諦めていた。それでも巨大ロボへの憧れがあったので


そして巨大ロボの起動実験のために五人の学生が選ばれた。当然みんながパイロットになれる訳ではない。その五人になるために当時のお金で数十万を、架空の試験問題につぎ込んだ学生もいた。ファミコンも無かった当時、その巨大ロボのパイロットはみんなの憧れだった。そしてその実験の初日、五人の中から、最も成績が良かった奴が選ばれた。ところがその実験で事故が起こる。パイロットがコックピットから出られなくなったのだ。試行錯誤を繰り返したが、当時の技術ではどうすることも出来なかった。こうして第一回目の巨大ロボの建造計画は中にパイロットを乗せたまま、凍結となった。


その数年後、第二回目の巨大ロボ建造計画は始まった。事故のことは極秘裏に処理されたため世間に漏れることは無かった。しかしパイロットに選ばれた残りの4人はそのことを知っていた。そして彼の為に必ずパイロットになることを決意する。何重の安全装置を取り付け、二回目の起動実験は始まった。しかし巨大ロボが突然、原因不明の暴走をしてしまう。ロボは半日以上暴れ続け、実験施設の大半は破壊され、機体はコックピットごと潰れてしまう。物理法則にしたがって作られた機体は、物理法則のままにパイロットを叩き潰した。その後、施設の廃棄と計画の永久凍結が決定された。


 それからさらに数年後、残りの3人のパイロットは、それぞれの道を歩んでいた。その内の一人は事故の原因究明のための調査員を続けていたが、ある時、解明のためのヒントを思いつく。そしてそのヒントを元に、技術職に就いていた他のパイロットの一人と共に、新型の巨大ロボの開発を始める。当時の研究員の協力を経ながら、開発は順調に進んだが、肝心のパイロットの候補がいなかった。数年前の暴走のことは世間にリークされ、パイロットになりたがる奴はいなくなっていたので、かつてパイロットに選ばれた残りの一人を探した。だが既に彼は亡くなっていた。そこでこの調査員が自らパイロットになることに。だが起動実験の前日、かつてパイロットを閉じ込めたまま凍結された巨大ロボが暴走を始めた。起動実験もせずにいきなり実戦をすることに。だが暴走する旧型のロボを前になすすべなくやられる。だが突如、新型も暴走を始め、旧型を圧倒。新型は設計の段階で暴走することを想定されていた。この事がきっかけで巨大ロボの人気が回復し、安全に、かつ楽しく巨大ロボに関わることができるようになった。そしてほとんどの分野で巨大ロボが活躍するようになっていった。


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