ハンター協会での一件
僕はハンター協会の扉を開いた。
「ようこそ、ハンター協会へ。」
という定型詩で顔がデューク●郷並みにいかつい男性が出迎えた。少し怖いなと思いつつ、
「勇者選定試験に応募したいんですが...」
と勇気を振り絞って言うと、男性は僕を少し小馬鹿にしたような態度をとりながら
「それでは募集要綱の確認をさせて頂きます。」
と言って募集要綱の確認を始めた。どうやら僕がふざけて言っているとでも思っているらしい。
「記載されている三つの条件が満たされているか確認させて頂きます。」
これでおふざけは終わりだと言わんばかりの言葉の圧力を込めて男性が僕にそう言った。
しかし、僕の戦績が嘘偽りなく記載されているハンタープレートを確認した時男性の顔色が変わった。
「何...だと?貴様、本当に募集要綱を満たしていたのか?それもランク90代の者がソロでSランク任務を20回以上こなすなど...不正を働いたのではあるまいな?」
「不正も何もそのハンタープレートが全てだ。ハンタープレートは嘘は付けない、故に不正は成立し得ない。さぁ、認めるのか認めないのか...どっちだ?」
僕が少し強気に出ると男性は僕をただのハンターでは無いと思ったのか
「....分かった。貴様の選定試験応募を認めよう。ハンター協会ダレイオス国アドラ支部長のゴレイオスが貴様の事を責任を持って推薦しよう。」
と自信ありげに宣言した。
こいつアドラ支部の支部長だったのかと驚いたが何はともあれ応募することが出来た。後はダレイオスの首都である『ネオス』で行われる勇者選定試験で勇者に選ばれればまずは第一段階クリアーだ。
その次は...いよいよ魔王軍討伐か。
とりあえずはネオスに行かないと何も始まらない。
まずはアルネアの家に帰って色々話さないとな。
どうも皆様、作者です。
今回も読んで下さり本当にありがとうございます。
次々回位から舞台がネオスに移ります。
今さらですが主人公やアルネアが住んでいるのはダレイオス国のアドラという町です。
今後出てくることがあるかも知れないので名前を付けておきました。
それでは、また次回お会いしましょう。
以上、作者でした。




