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ニート主人公の異世界最強伝説!  作者: となりの中二病
勇者サトルの戦い編
30/37

魔王軍侵攻!

大変だ!魔王軍が攻めてきたぞ!!」


平和だった町に魔王軍襲来の報が響き渡った。


「ふぅ、やっと僕達の出番ですか。」

「ゆっくりさせて貰った恩は返さないとな。」

「そうですね、ちゃんと働かないと。」


ようやく勇者の出番が回ってきた。今まで居候みたいな形になってたからその分活躍しておかないとな。

魔王軍は初めて見るな...僕は勝手に黒い騎士を想像してたけど、実際はどんなんなんだろうか?


「サぁ、りャク奪ヲハじメヨう」


「こノ町ハジュうりンのしガイがアリソうダ」


...?なんだありゃあ?あれが魔王軍か?あんな化物みたいな出で立ちで僕たちの言葉を話すのか?


「なぁ、悪いけどこの町を襲わせるわけにはいかないんだ。」


「誰ダおマエ?こロさレタイノか?」


「そういう事じゃないけど...勇者だからさ。」


「ユうしャ?...あァ、アの雑コどモノ事か。」


「雑魚だって?」


「ソうダ、アイつラワれわレガ大シたこウ撃モしテイナいトイウのに死ニオっタ。」


成る程、既に何人かの勇者は死んでいるってことか。その勇者が本当に雑魚だったのかこいつが相当強いのか...この場で試してやるか。

幸い敵も二,三体だしな、実力は未知数だけど...まぁ大丈夫かな。


「とりあえず僕一応勇者だから君達の事倒さないといけないんだよね。」


「....面シロい。ソこマデごウ語スルなラヤってミろ。」


「それじゃあお言葉に甘えて...そいやっ。」


そう言って僕はその場にいた敵三体に向けて剣を振るった。

その瞬間敵は腰辺りを境に真っ二つに裂けてしまった。


「あらら...思った以上に脆いのね...」


「そンナ!?...貴さマ、ナに者ダ!?」


「うわっ、こんな姿でもまだ生きてるのかよ...何か気持ち悪いな。」


半身を失ってもなお生き続けるその光景は異様なものだった。


「普つウノにン間ニも貴さマノようナ輩ガイたとハナ...」


「まぁ...世界は広いって事だよ。」


「だガ慢シんすルな。我ラなドシょ詮尖ペイ二すぎン。本たイハ更二...」


「知ってた?後々の本隊の話を持ち出すのは本隊の壊滅フラグ建ててるって。」


「ふラグ?ソんなもノハ知らヌ。」


「知ってても知らなくてもどっちでも良いよ、どうせ死ぬんだから。お三方何か言い残すことは?」

そう告げると一番よく喋っていた真ん中の化物が一言だけ告げた。


「ワすレルな、貴さマラガ犯しタつミヲ。」


そう言い放った直後、僕はそよ化物の首を切り落とした。

化物は間違いなく絶命した。

残りの二匹の内一匹も首を切り落とし、最後の一匹も殺そうとした矢先、アリスちゃんが声を掛けてきた。


「最後の一匹は解剖の為に残しておいた方が良いんじゃないんですか?」


確かにこの化物の研究が進めば何か分かることがあるかもしれない。


「そうだね、そうとなれば専門の施設に送るべきなんだろうけど...」

この世界で最も研究に力を入れている国、シャルエンディスの国立科学医療研究センターまでは遥かに遠い。転移魔法か、それと同じ効果を持つ魔導石が無い限りはそこまで送るのは不可能だ。


「サトル、転移魔法の魔導石なら一つだけあるぞ。」

「何!?本当か!?」

「あぁ、余り物で良ければだが。」

「全然問題ない、有難うミルドレッド!」

「なに、礼には及ばんよ。」


運良くミルドレッドが魔導石を所持していた。

後は向こうに連絡を入れて送るだけの簡単な作業だ。


通信魔法程度なら僕でも使える。これでセンターの職員と連絡をとる。


「...もしもし?はい、化物一体です。解剖宜しくお願いします。...はい、有難うございます。それでは追って転移させます。はい、失礼します。...よし、向こうからもOK出たから転移させるぞ。」

魔導石を化物の体の上に置き、場所を唱える。


「...転移、シャルエンディス国立科学医療研究センター。」


すると化物の姿は一瞬で消え、目的の場所へ転移した。


「とりあえずはこれで一件落着かな。この化物の遺体の処理は僕達でやるしか無いか...」

「そうですね、さっさとやって終わらせましょう!」

「うん、そうしよう。」



しかし、化物の一匹が言った


「忘れるな、貴様等が犯した罪を。」


という言葉は、これから僕の心に度々疑問を投げ掛ける事になる。

魔王軍はゆっくりと、しかし確実にディアドラを蝕んでいた。

どうも皆様、作者です。

何とか話を繋いでいます。

あまり間を空けると内容を忘れてしまいそうで怖いです。

なるべく間隔を空けずに次話投稿をしていきたいです。

それでは、今回はこの辺で失礼させて頂きます。


以上、作者でした。

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