山のような巨人
さて、一通り話も終わった所で次は3回戦だ。
気になる相手はと言うと...
「オマエ、アイテカ?オレ、オマエ、タオス」
「......え」
見た目はと言えば何かこう『山』と形容するのが一番分かり易いだろうか。
身長は2.5m程で僕が休憩していた休憩室には半分ほど屈んで入ってきていた。
確か昔観た『ブ●ダ』の舞台でこんな奴見たぞ...
それよりもアン●レ・ザ・ジャイ●ントの巨大化版と言った方がしっくりくるかな。
次はこいつと戦うのか...まぁミルドレッドはかなり強い部類で動きも素早かったから流石にそれよりかは多少楽には戦えそうかな。
「オマエ、タブン、ツヨイ。オレ、ゼンリョクデタタカウ。ヨロシク。」
「あっ、いや、こちらこそ...宜しく。」
とても礼儀正しい人(?)のようだ。
人かどうかの区別も曖昧だけどな。
獣族の純血か人間とのハーフか、はたまた純人間か...まだまだこの世界には謎が多いな。
何はともあれ戦わない事には何も分からない。
アリスちゃんも突破したみたいだし、僕もそれに続けるように頑張ろう!
「これより、サトル殿対ゴルレグ殿の試合を始める!」
試験官が戦いの開始を意味する号令を掛け、試合は始まった。
まずは僕が先制してダメージを与える、つもりが...
ゴルレグは僕が予想もしない速度で僕との間合いを詰めてきた。
「センセイ、モラウ。」
そう言って棍棒を横薙ぎに払い、それは僕の脇腹に深く突き刺さった。
「!!!!!....痛いっての。毎回どうして僕の対戦相手は面倒な奴等ばかりなんだよ...」
「オレ、ソクド、ハヤイ。ダレモ、カテナイ。」
「....さぁ?それはどうかな?」
そこからの勝負はおよそ1分程の勝負だった。
ゴルレグの超高速、僕の神速、二つがぶつかり合い、さながらカ●トのクロッ●アップ対決になったがゴルレグの攻撃の間合いに生じる僅かな隙、それを僕は見逃さなかった。
「ゴッ....!!ガフッ!!」
「ゴルレグ、君は確かに強いけど...攻撃の間合いが大きすぎる。0.1秒の隙を見逃す程僕は甘くは無いんだよ。」
僕の次から次へと繰り出す波状攻撃にゴルレグは対応しきれず、それから程なくしてゴルレグは地面に伏した。
「勝負あり!東、ゴルレグ殿戦闘続行不能!よって西、サトル殿の勝利!」
「ゴルレグ、いい勝負だったよ。」
「アァ、オマエ、ヤッパリ、ツヨイ。テッペン、メザセ。」
「勿論だよ、ありがとう。」
こうして僕に貴重な一勝が追加された。
どうも皆様、作者です。
今回は無いネタを絞り出しました。
なので内容がかなりスッカラカンになっております。
いよいよ続きを書くのが困難になってきましたが、出来るところまでやりたいと思っています。それでは、今回はこの辺で失礼させて頂きます。
以上、作者でした。




