地雷ゲームに隠された真の地雷!
初めまして、稚拙な文ですが宜しくお願いします。
僕、聡。両親は聡明な子になって欲しいという願いを込めて名づけたそうです。
その甲斐あってかかなりの知識量を自負しています。が、職業自宅警備員。
家に居てもやることが無いのでネットで情報漁って知識を蓄えているって訳です。
大学受験に失敗して燃え尽き、自宅警備員生活開始。
親への迷惑は最小限にしようとアパートでの一人暮らしを敢行し、親からの毎月の仕送り15万で自炊生活を営んでいます。
趣味はネットサーフィンとゲーム。月に一度近所のGE●に行き、面白そうなゲームを見つけては即買い、とりあえず一度プレイしてみるのが楽しみです。
さて、そんなこんなで今月も待ちに待ったGE●遠征の日がやって参りました!
平日の真っ昼間から自転車を飛ばしてGE●に行きます!
そして到着し、店に入ると目に飛び込んできたのは新作の注目ゲームの山。一見これを買うように思われますが、僕は有名どころには全くもって興味がありません。よってここはスルーします。
続きまして少し前まで注目されていたゲーム売り場ですが、これも有名どころばかりで楽しくありません。よってここもスルーです。
他にも中古ゲームやら色々とありますが全てスルーしまして、本命の場所へ向かいます。
私の言う本命とは、『地雷ゲーム』です。パッケージからクソゲー臭が漂ってきたり、致命的なバグがあったり、誰得なゲームであったりと様々な問題を抱えるゲームの事です。
しかし私はその地雷ゲームを敢えて買う、人呼んで『地雷マニア』なのです。
今回私が選ぶ地雷ゲームは『ディアドラ勇者伝』です。タイトルから地雷臭がハンパないです。さらにパッケージを見ると出来もしない3D技術を無理やり詰め込んだ果ての形象崩壊したキャラクター達。
コレを目にして私は一目で「今までにない地雷ゲーム」だと直感しました。
早速レジへ持っていくとバイトであろう若い女の子からゲームと私を二度見され、ゴミを見るような目で商品を手渡されました。そりゃあ平日の昼間からゲーム買おうとする人見たら自然とそんな目になりますよね。僕は泣きながら自転車を漕いで帰りました。
家に帰ると気分は幾分か落ち着き、ゲームをする気持ちになれました。ハードは初代P●で、一般家庭ではあまり見られませんが僕はS●E初のハードという事もあり買ってあります。
電源を点けソフトを入れるとジャイ●ンも白目で卒倒するレベルの耳障りなOPが流れてきました。ここまではまだ許容範囲内です。続いてゲームをプレイします。
「....ふむ、キャラの設定が出来るのか。」
種族は人間固定で容姿と能力の設定が可能な様です。
と言っても容姿に関してはそもそもこのグラじゃどんなにイケメンにしてもさほど変わらないので、一番マシな顔にしておきましょう。
「さてと...こっちの能力設定は楽しそうだ。」
まずは攻撃力、防御力、機動力、後は最大HPとMPの設定です。
大体こういうゲームに限って序盤の敵がクソ強いなんて事がざらにあるので全てMAXに設定。
続きましてスキルの設定で、多種多様なスキルの中から好みのものを2つ3つ選ぶようです。
ざっと見た中で面白そうな物は、機動力が大幅に上昇する『神速』、攻撃力が大幅に上昇する『覇神』そして、あらゆる場面で主人公補正が効く『叙事詩』の三つです。
この三つにチェックを入れて設定の確認ボタンを押します。
するとゲームの難易度が表示され、『EASY』『NORMAL』『HARD』『VERYHARD』『REAL』という五つの単語が認識できました。最初の四つは流れとして分かりましたが、最後の『REAL』の意味が理解できませんでした。
せっかく最強ステータスを作り上げたのでどうせなら高い難易度で挑もうと思い、難易度『REAL』で挑むことにしました。選択すると、「本当にこの難易度で宜しいですか?」とクソゲーらしからぬ確認をしてきましたが構わず『YES』のボタンを選択しました。
次の瞬間、画面の中に吸い込まれるような感覚と共に私は意識を失いました。
どうも皆様こんにちは、作者です。
まずはこの作品を読んで頂き誠にありがとうございます。
別の小説も書いてはいますが、思い入れはこちらの方があります。
感想、リクエスト等お待ちしております。駄目な部分は理由も明記して下さると作品の向上に繋げられるかと思われます。
それでは今回はこの辺で失礼させて頂きたいと思います。
以上、作者でした。