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2017/09/07:その器の大きさに畏怖せよ!

北朝鮮の話題で盛り上がっていますね

なんか急にあたふたしたしている感がありますけど

平和憲法なるものを掲げ..核非保持を訴えている国ですから

先制攻撃や核攻撃は甘んじて受ける! 更に反撃は一切しない!

という覚悟は持って当然です

そんな無茶な..という意見も有りますが...

だからこそ..平和憲法や核非保持は気高い理想なんです

やられたらやられっぱなしで泣き寝入り! これ大事だから!


さて...

器の大きさで言えば..比類なきと謳われる『浦島太郎』氏

もうね..定冠詞を付けて..ザ・ウラシマタローと呼称したいくらい!


そんなこんなで...

ミシシッピアカミミガメに連れられて..竜宮城まで来た浦島氏

そこで出迎えてくれたのは..

煌びやかな衣装を身にまとった..世にも美しい女性! 乙姫様!

いやいや羨ましいね! 浦島氏! なんて思っている人は..甘いですよ

冷静に考えてみてください

海中に棲むとされる人間は2パターンです

ひとつは上半身が人間で..下半身が魚の人魚パターン

もうひとつは直立歩行する魚という感じの半魚人パターン

乙姫様がどっちなのかってところですが..当然美女なので前者!

 

そんなわけで...

じゃない事は冷静に考えて解りますよね

まず乙姫様は綺麗な衣装を身につけているとの事

人魚は衣装を着ません..足が魚ですし..上半身に乳あてするくらい!

そもそも衣装って人間型生物の物なんです

しかも..竜宮城は何故か空気があって..半地上的な空間です

そこを自由にうろつき回るには..しっかりとした足は必須!

どう見ても豪華な衣装を着た半魚人が待っているわけです

美人かって? そりゃまあ美人なんじゃないですか? 魚目線で


それはそうと...

乙姫様は浦島氏を歓迎します

「グェェェ! ウラウラウラジマァァ! ママママッデダァ!

 エエエエエザァ! ヨウイジデアルゥゥ! ナガナガニィゴイィィ!」

半魚人ですから..発声はこんな感じですが..和訳すると

「浦島様..ようこそいらっしゃいました

 宴の準備ができております...ささ..中にどうぞ」

ってところですかね

普通なら半魚人が吠えたところで..ぱうぅ! と奇声を発して跳躍!

拳を叩きこんで..「流し込む! 太陽の波紋山吹色の波紋疾走!」

って感じですけど..見てくれで判断せずに大人の対応をする

浦島氏の器の大きさは感嘆しますね

 

そんなわけで...

乙姫様は歓迎してくれます

タイやヒラメが美しく舞い踊り...目の前には御馳走!

まさに! 天国ですよ! ..魚目線ならね

実際のところ..回遊するタイやヒラメは確かに綺麗ですが..

10分も見てれば飽きてくるし...

御馳走と言っても..海の中では火は使えないし...

そもそも包丁とか錆びるから使えません!

基本的に餌は刺身です! 

舞い踊るタイやヒラメに..乙姫が時折踊りかかり..

捕まえては鋭い爪で..ばりばりと引き裂いて皿にぶちまける

「ギニィィ! ウラウラウラジマァァ! エエエエエザァ! 

 ググググウエェェェェ!」

和訳すると..「浦島様..遠慮なさらずにどうぞ」ってところですかね

っていうか遠慮する以前の問題じゃないですか!

どう見てもホラー映画のワンシーンですよ!

それを軽く流して..ぶちまけられた魚の死体を平然と口に運ぶ浦島氏!

まさに! 恐怖を超越する精神力を持った武人ですよ!

 

それはさておき...

紅子だと5分で帰りなくなりますが..浦島氏は数日間滞在します

十分にお礼をしたと思わせるまで...じっと我慢したんですよ!

なんという粋な漢なんでしょう!

しかし..地上に戻ると..数百年が経過していました

ここ! ここでも浦島氏の器を感じますね!

普通..海から陸に上がって周囲を見ても...なんか景色がおかしい

くらいしか解らないですよね

それを瞬時に..「これは300年は経っているな」と解るんですよ!

なんという洞察力と推理力! 

世が世なら黒の組織なんて単身欠伸混じりで壊滅ですよ!


それはそれとして...

最後に浦島氏は玉手箱を開けるわけですが..

乙姫様に「ギョェェ! コココノハゴォォ! アゲルナァァ!」

和訳だと「決してこの箱は開けないでくださいね」くらいかな

と言われていたわけです...普通なら開けません

半魚人が何企んでるか解りませんもの!

しかし! 浦島氏は違う! 「開けるな」というのは振りだなと

瞬時に理解します! そして理解した上で乗る!

半魚人のボケとか絶対にロクでもないって解ってるのに!

それでも乙姫様渾身のボケに! 誠意で応えるのですよ!

まさに! 漢の鑑! 

結果..酷いボケで老人にされるわけですが..

浦島氏は拳を天に突き上げ..「我が生涯一片の悔いなし!」

という名言を遺したんです! なんという大器でしょう! 

いやいやこんな大人になりたいものですよね

 


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