第6話 俺の「GIFT」
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さあ、最後は「魔力」である。
この世界のことがわかったため、みんなの話がわかるようになった。それは単純にうれしかった。
魔力は、自分のGIFTの解放度を専用の機械に入りはかるというものである。
俺はGIFTなんてないのだからもちろん0%であろう。
やる意味がないのに、正直面倒である。
測定は名前順に行われる。
俺は「ラ」だから最後の方なのである。待ち時間ほど短くて良いものはない。
今はまだ、「ソ」である。
みんなは、「解放度 45%」とか、「解放度 50%」とか言われている。どうやら低くても30は超えているようだ。
そんな事を考えているうちに、「メ」まできた。モ以降は0人なので、次は俺である。
そういえば、「メ」の人は、俺といつも一緒に登校している(俺がほとんど遅れるが)メラである。とても仲が良く、前の世界ではいつも一緒にいた。
でも今日はなんだか話しづらい。相手もそうなようだ。
多分俺とメラの間に何かあった「設定」でこの世界は設計されているのだろう。
メラの解放度は、なぜか最初13%とエラーがでて、
その後60%という正常な数字が出ていた。
前も今もメラは強いな。
そんなことを思いつつ、俺はついに魔力測定を受ける。
その結果は…
「解放度 3%」
まあそんなもんだよな。やっぱり他の人より低いよな…って………よく考えたらおかしくないか?
自分はGIFTはないはずである。
しかし、なぜかGIFTがほんの少しだけ解放されているのだ。それは俺にもGIFTがあるということではないか!?
俺にも魔法が使えるのか!?
そうかぁ…でも解放度ってどうやって増やすのであろうか。
そう考えていたときであった。俺の目の前に魔王らしい人物が現れ、こう叫んだ。
「お前は俺の手下になれ…」え?あの本の予言は本当だったのか?
だけど何で俺なんかを…どうして元の世界でダメダメだったのに異世界転移してもっとダメダメになって、魔王に連れ去られるんだよ…
「おい、おい!!」
なんだ?この異世界転移物語は夢だったのか?良かった…少なくとも魔王に襲われずに済んだわけである。
しかしここは…病院であろうか。
いや、それにしては小さいな。
うーん…これは保健室ではないか?
その時。保健室の先生が魔術を使って俺の隣の人の傷を治している。ここはまだ異世界であることを知ってしまった。くそ、何でだよ…
その時保健室の先生が、
「大丈夫?急に倒れてうなされて…」
その後、担任の先生が、
「どうしたんだ?前回に比べてとんでもないGIFTの下がり方だぞ。」
俺には何もわからない。何もわからないのである。
そしてもう一度GIFTをはかることにした。
「解放度 3%」
やはり変わらない。
「やはりどうかしたのか?何かあったか?」
だから、俺にはわからないんだってば!!
そう怒りを感じた時、先生の携帯からニュースアプリの通知音がした。
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