第5話 この世界のこと
やっと序章が終わります。(予定)やった!
休み時間。俺は真っ先に図書館に向かった。
図書館に行って調べたら、何か分かるかもしれない。俺は走る。そして図書館に入る。
図書館に入ると、あるものが目についた。
これは…
「この世界のこと 著ラウス」
まず気になること。俺と名前が同じ人が書いたこと。
次に気になること。「この世界のこと」って…俺の欲しい情報がすべて入ってるんじゃないか?
早速読んでみる。
第1章 GIFTの歴史
第2章 昔稀にあった転生とその戻り方
第3章 サンタクロースとは
第4章 予言の書
驚いた。オレの知りたいことしか入ってねーじゃねーか…これは俺がタイムリープして書いたんじゃね?
だったら未来の俺魔法使えるんじゃね?
まあまずは…第2章だろうな。戻ったら他の章関係ないわけだし。
俺は第2章をじっくり読んだ。 そこにはだいたいこう記されていた。
転生は精神と肉体の分離、またその合致の方法がわかれば元の世界に戻ることができる。転移はもう合致しすぎていて何があっても分離できないから戻れないとのことだった。
俺の身体から考えるに明らかに転移なので、もう戻れなさそうだった。残念である。
ただ、唯一の希望として、この本は古かった。もしかしたら今の技術を駆使して使えば戻れるかもしれない。
次は第1章だろうな。この世界においてGIFTは重要そうだし。
第1章の内容はこうだ。
GIFTは昔からあっていつ、どこで発生したのかはわからない。だが、毎年12歳以下の子どもたちが12月25日にもらえるのだとか。俺はもう13歳だからもらえないのか…
うーん…俺が魔法を使えるという未来はないってことだな!しょうがない!別に魔王が現れてるわけでもないし。俺は勇者様御一行ではない。この世界は国民的RPG的なそんな世界じゃないのだ。
さあ次の章を読もう。
次は第3章!サンタクロースってなんなんだろう?
第3章の内容はこうだ。
サンタクロースは、毎年GIFTを贈る本人である。サンタクロースに寿命の限界はなく、人々が寝てる間に出現しては、また消える。誰も姿を見たことがなく、どんな姿なのかも分からない。
ふーん、伝説上の人物って感じか。まあこの世界だと存在もあり得そうだな…でもどうやって…謎だな…
最後は第4章である。予言って言われてももうその予言が終わっているのかもしれないしな。あんまちゃんと考えないようにしよう。
第4章の内容はこうだ。
「勇気あるものが誕生する時、魔の手が復活する。魔の大地が蘇る時、再びこの地を席巻する…」
完全に厨二病やないかい!おい!ちなみにこれが全文である。
でも、今までが信用に値する文章だったため、本当なのかもしれない。
そこで放送が入った。
「休み時間は終わりです。全校、次のテストに移る準備をしましょう。」放送はあるんだな。あの脳に語りかけてくるやつは多くの人々にはできないのかもしれない。
さあ、次は「脳力」である。
終わんなかった…流石に次には終わると思います!!多分。