第10話 俺の新しい日常②
10話突破!何気に嬉しいです。
家の中。 思ったよりきれいである。
俺の前暮らしていた家は、もっと汚かった。
俺は片付けができないのである。
肝心の家族は……
花がささっている花瓶を見つけた。他にも、俺が好きなオレンジが添えられていた。
やはりそうか。そうわかっていた。わかっていたはずなのだ。
でも、いないのは…………いないのは………………
いつの間にか涙が溢れる。
俺はこの世界に来て自分が勝手に強くなったと感じていた。
だが、そうではないのだ。
中身は、俺のままなのだ。
泣き虫で弱虫の、俺そのものなのだ。
切り替えなければならない。
泣いてなんかいられない。
家に帰ってきたのは、かれこれあって夜8時。
もう寝る時間だ。ちゃんと事実は受け入れよう。
そう考えて俺は、花の前で手を合わせて目をつぶった。
その後、風呂に入った。なぜかとても豪華に感じた。
そして、ご飯を食べた。コンビニというべきであろう場所があったので、そこでお弁当を買った。
そのままご飯を食べ終わり、俺の家にはテレビがあるはずだと思い、テレビをつけた。
そして、テレビをつけたまま、寝落ちしてしまった。
その後の生活は基本的に同じだった。
まず朝5時30分に起きる。
6時から支度をして、6時30分の電車に乗る。
そして約1時間半乗り換えも含め電車に揺られ、(といってもあまり揺れないが)学校に着いた。
学校でなんとか転移をごまかしつつ過ごし、疲れて帰る。(部活が決まったあとは部活をした)
そして家に着くのは4時くらい。(部活の日は7時くらい)
そのままご飯の支度などをして、勉強をして、寝る。
この生活が7月まで続いた。
しかし、7月で途絶えた。
そう、夏休みの始まりである。
夏休みは、遊んでばかりではいられなかった。
みんなJuly Festivalに参加したくて、学校に勉強をしに来るのである。
ちなみに夏休みは、約2週間程度と短かった。
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〈1行日記〉
夏休み1日目。 ただ勉強をしただけだった。
夏休み2日目。 電車で乗り過ごし、少し遅れて入場。そのせいか宿題は終わらなかった。
夏休み3日目。 友達と遊んでいたところ、先生にバレた。怒られた。
夏休み4日目。 図書館で本を読んでいたところ、アレンという魔王が登場し、それをウスアルという人間が倒そうとするというファンタジーを読んだ。ちなみに題名は、「サンタクロース」という。まだ最初の方しか読んでいないから分からないが、約13年前の本らしかった。
夏休み5日目。 図書館で不審者がでたという理由で、図書館が閉鎖になっていた。その不審者は、カッターで本をすべてボロボロにしたらしく、図書館はなかなか閉鎖から戻らなさそうだった。
夏休み6日目。 今日は勉強を学校にしに行ったつもりだったが、図書館が閉鎖であるため、近くの市民センターの机を借りてみんなでやった。あまり集中出来なかった。
夏休み7日目。 今は飛行機の中。そう、ついに、ついに、July Festivalが開始したのであった!!
少し1行日記変かな?気のせいでしょう。たぶん…