表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/66

第41話 鵺の道の中

 我は鵺の尾たち。


 蛇がひとつとふたつ。


 舌の先は蜘蛛の糸筋。


 何かが流れてくるのはわかるのだが。


 穢れは流さねば。


 洗い清めねば。


 我らは唸るのみ。


 顔の先。


 さらに先の熊でも狼でもない。


 我らの『主』は、龍の先。


 八俣と散り散りになった、王の配下たちなど気にもしない。


 穢れを寄越したのは誰だ。


 我らを散り散りにしたのは誰だ。


『鵺』と与えたのは誰だ。


 蠱毒の一滴を与えたのは……誰だ。


 我らの主を引き離し。


 仮の名を与えて、上と下の境目にと王の座を置くとは……誰だ。


『道』に意思がないと……誰が言い切った?


 だからこそ、解せんのだが……制御しようにも出来ぬときた。


 上と下を一旦引き離しておかねば、修復が不可能と言えんくらいに穢れと清浄が同時に起こりすぎて……我は、我らは!!



『狼王!?』

『白蛇!!?』



 我ら、鵺の『口』をもっと洗い流してくれ!! 玉砂利の穢れが酷過ぎて気持ちが悪い!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ