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貧乏領主になりました  作者: 木苺
第1章 天海号をめぐって:竹林省の人々
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うわさ話

ペンペンから東町まで、入り江東岸の人達を送って行った翌日は

西岸の人達を、西町まで天海号で運んだ。


さすがに2回目の大量輸送なので、コチや船員達も少し気持ちにゆとりができ、

私がきちんと子供達をあしらえると認めてもらえたので、

今回は フローラはペンペンの町で いつもの執務を取った。


やはりフローラ大臣は、ペンペンの執務室には、なくてはならない存在なのだ。

 (こんな言い方をすると フローラが執務室の備品かなんかみたいに聞こえるが、

  彼女が差配する仕事が多いだけでなく、

  彼女の存在そのものが 部下達にとって大きな安心感を与えていると言いたかったのです!(;^_^A )


そうこうするうちに、ペンペン街に集まっていた人々は郷里に戻って行った。


中には 天海号による入り江巡りが始まるまでペンペンに居残りたいと考えた人々も多くいたようだが、バッキ―とウマイヤが指揮する口コミ部隊が、

「長い航海から帰ってきたばかりの天海号の船員達には ゆっくりと休んでもらいたい」


「船員とその家族は 何か月も別れて過ごしていたのだから

 その再会と団らんの邪魔をするのは無粋だ」


「船には定期的なメンテナンスが必要

 ドック入りの邪魔をすることは 乗客と船員の命を危険にさらすことに等しい」

といった話をせっせと広げた。


すると

「入り江巡りに適した気候・シーズンにあわせた企画を予想するのも面白い」


「観光案内が発表されるまで待つのも、これまた 船旅を待つ愉しみの一つ」

といったうわさも広がっていった。


バッキ―のパン屋さんに(つど)うご老人達や常連さん達や、

いつもは配食サービスを受けている人達が臨時の軽作業のお手伝いに参加したり、

いつもは配食サービスのアルバイトをしている子らが、あちこちの店の臨時スタッフとして働きながら、


バッキ―やウマイヤ提供した話の種を

楽しいおしゃべりとしてあちこちで膨らませ

それが 新たな話の種として広げる人が加わって 町全体に話が伝わると言った感じで噂が広がったのだ。


さらに、

長期滞在者が大量に発生すると街の食糧価格が高騰し台所がひっ迫することなどを予測したペンペンの飲食業関連の人が

確実な情報を流して 気持ちよく外来者の方々にはさっさと帰って頂き、再訪してもらった方がありがたいという気持ちから、

店先で 情報を求めてくるよそからきたお客さん達の質問に

積極的にお答えしたというケースもあった。


 この「気持ちよく帰って頂き (こちらにとって負担の少ない形での)再訪につなげる」というのが 観光業のポイントです♡


 気に入ったからと言って、もてなす側に無理が生じるほど居座られたり

 こちらのキャパオーバーするほど たびたび来られたり、一度にどっと来られると困るんです。


 あくまでも共存共栄のできる ほどほどが肝心w


 それに、1か所に居座られるよりも、ちょくちょく短期訪問してくれた方が、

 通過地点の店や運送業者まで恩恵が広がるなんて言ったら、欲張り!って叱られるかな。(;'∀')

本日夜8時、「貧乏領主になりました」の物語とは全く無関係な雑文を公開します。

 「えっ? これがエイプリルフール? うっそ~ まじスカ~?」企画 (滝汗)


  先に謝っておきます m(__)m ごめんなさい m(__)m

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