おまけのページ (国際信号旗とモールス信号について)
完全に貧乏領主のストーリーからは外れています。すみません m(__)m
(本来なら 前話のあとがきの部分に書くことなのですが あまりにも長くなるので独立させました。
ごめんなさい)
本文中では 今後も モールス信号や手旗信号などを既知のものとして注釈抜きで使っていく予定です。
国際信号旗については ↓
https://www.kaiho.mlit.go.jp/04kanku/nagoya/kokusaishingouki1.html
モールス信号・手旗信号・信号旗についてのあれこれ
・モールス信号は、音を使って文字を示します
壁やモノを叩いて振動や音で知らせる物理方式も、無線通信もどっちもありです。
ハンカチを振ったり光を使って 目視(双眼鏡・望遠鏡を使うこともあり)で知らせる方法もあります。
また「・・ー」(汝は危険にむかいつつあり)
「・・・-」(助けて)
といった 略語もあります
・一方 手旗は、右手に赤旗、左手に白旗をもって、その腕の角度で文字を示します
ゆえに 目視前提
50音・アルファベット・数字にワンポーズづつ割り当てられています。
手旗の図を見て覚えるときに 注意すべきことは、相手から送られてくる信号の図を
頭の中で反転させてから
自分が送る時の信号の図をイメージしなければならないことです。
それゆえ 最初のうちは、相手方から送られてくる信号の図(顔の部分に眼鼻をかく)
自分が送る信号の図(顔の部分は髪の色で塗りつぶしておく)と描き分けると
覚えやすいかと思います。
(手話の絵図同様、頭の中で図を反転させるのが苦手な人は だいたい10人中2~3人は居ますが、
私もその一人です。
手話を覚えるときには、一般的なテキストに描かれている読み取り用の絵図をトレーシングペーパーに写してから、
ひっくり返して自分が送る手話を覚えました。
手旗信号を覚えたときの応用です。でも 手旗のポーズは単純なので、トレーシングペーパーなしで 反転絵図を描けたので楽でしたけど、手話は ほんと大変><)
参考:https://www.mod.go.jp/msdf/special/flag/
海上自衛隊
・手旗信号は、モールス信号に比べると ゆっくりとした動きで、相手の読み取りのペースに合わせて一文字ぶんづつ信号を送ることができるので、目視できる範囲では 確実に伝達できるのが利点。
(ただし 時間にゆとりがあるときは、です)
それに対して モールス信号は、熟練した者どうしでは、かなりの速度で伝達可能な点です。
余談ですが、ランサムの作品の中では、送信速度の速いナンシーと 読み取りに苦労する
フリント船長やドットたちのやり取りが 何度もユーモラスに描かれています。
海洋少年団などで 手旗を習った子供時代に 手旗ごっこで似たような経験をされた方も
おられるのではないでしょうか?
一文字づつ送られてくるので、読み取る側は2人一組で、読み取った文字を言う人・それを書き留める人に役割分担して、単語の区切りごとに、ノートの文字を見て文章理解すると楽なのですが
最初から一人だと読み取りは案外むつかしい。
とはいえ、表音文字の日本語はまだわかりやすい。英語の単語とかだと もっとめんどくさくもむつかしいだろうなと思う。
・信号旗は、船や港の所定の位置に旗を掲げて連絡をとります
国際語もあれば NATO語のように団体内での取りきめや、港ごとに定めたお知らせ用の旗もあります。
その一部をネットで断片的にみることもできます
昔は ハンドブックもいろいろ出ていました。
↑子供が本屋で立ち読みできるくらいw
大人になっていざそれらの本を買おうと思うと取扱店が減っていたり
絶版になっていたり><
港湾の待合室の目立つどころに それらの説明コーナーが併設されていることも多かったです。
(最近はイベント案内コーナーになってしまっているが)
・国際海事機関の決定により、1999年2月、「海上における遭難及び安全に関する世界的な制度(GMMDS)」に完全移行したため、モールス通信は 今ではSF映画の無線マニアやオタクのアイコン化してしまいました><
しかし 庶民レベルでは知ってて損のないのがモールス信号だと思うけどなぁ・・
それに 日本では、電報関係の仕事をしていた多くの人(電報の普及率やかつての漁業関係者の割合からすると、欧米よりその比率が高かったと思われる)が知っているモールス信号なのに・・・日本のSF作家もそういう職業の人々に脚光を当てた日本らしいSFを書けばいいのに・・・そもそも 日本のSF作家・映像作家は日本の国内産業事情を知らなすぎる><
最近では スペースキー一つで「日本語入力ができる」と
日本語入力モールスバージョンまであって 笑っちゃいました。
これって スマホや携帯入力用なのかしらん?
https://www.google.co.jp/ime/-.-.html
・最近世界では パルス攻撃を行なったのではないかと思われる要人を乗せた飛行機の墜落や
自衛隊の航行不能事件がありました。
原因が報道されないから 事故発生時の状況報道をもとにこういう憶測もできてしまうのですが
通信機が使えなくなった時こそ、昔ながらの手旗や信号旗の出番!というわけで
物語世界の中だけでも 旗や打音を使った通信は 残し続けたいものです。
というか 私にとっては 単純に 冒険物語のロマンとスパイスなんですが。
その道の方々 ごめんなさい。m(__)m




