光る海面
帆桁の上に立って海を見ていると、かなたに 海面がキラキラと光っているところを見つけた。
(光の反射にしても 何が光っているの?)
不思議に思って、キョーシローを呼んで見てもらった。
彼は 帆柱をするすると上ってきて、クロストリーズに立って彼方を見た。
「魚群ですね。
ちょっと変わった島の周りを取り巻いているような」キョーシロー
キョーシローがコチに合図すると、彼は舵を部下にまかせて上がって来た。
コチは望遠鏡で彼方を見た。
その姿は 絵本の中の船長さん、そのもの。
「緑の茂る島の周りに大量の魚がいる。
このあたりの島は 皆 水のない島だと思っていたのだが。
少しより道して 見に行きませんか?」
コチは オーナーである私の顔を立てて、お伺いを立ててくれた。
「食料や水の備蓄や 天候などの状況はどうなのかしら?」
私が尋ねると コチはにっこりと笑って
「担当に尋ねましょう」と言って 滑るように降りて行った。
「食料と水はまだ40日分あります。
島やその周辺で補給できるなら 寄り道のかいがありますね」タンタン
「天候も この先3日は大丈夫。5日くらいはもちそうだ。
ここから島までは追い風だ。
帰りの風向きがどうなるかはわからないが、いざとなれば 全員で船をこぐぞ!」
コチの言葉にキョーシローもうなづいた。
というわけで 片道1日かけてキラキラ光る水面目指して航行した。
「お嬢様も ずいぶん 眼が鍛えられましたね。
あんなに遠くの1点の違いまで気づくようになったとは」
珍しく セバスに褒められた。
※ 土日休日は 朝8時
月~金は 朝7時の1回投稿です
(補注)
A.ランサムの物語を読んで育った者にとっては、マストやクロストリーズはなじんだ言葉なのですが
今の日本では マストやクロストリーズをネット検索しても なかなか言葉の意味がヒットしない。
だから もし 読者の皆様の中で 「これなに?」って思った方は困るかなぁと思って
帆桁・帆柱という日本語にルビとして英語読みをつけてみて、そのあとは カタカナ英語のまま使ってみました。
ワンピースのように海賊のマンガやアニメが長年人気だから もしかしたら 皆さま当たり前のようにご存じかもしれませんが だったら御免さない。
私は ワンピースを読んだことがないので。すみません。
ちなみに 神剣クロストリーズは どっから来たのか名前の由来を聞いてみたいw




