ミニキッチンとクロストリーズ (画像あり)
特別船室付属のデッキには、ミニキッチンがあった!
ミニキッチンと言っても 据え置きの断熱台の上に小さなかまど
使わないときには 留め金つきの防火仕様の箱をかぶせて固定して、雨除けにしているだけのものだ。
なお 断熱台は長めにつくってあって、予備の七輪をおくこともできるようになっている。
ささやかでも、専用スペースにかまどがあるとは 非常に贅沢だ。
なぜ わざわざ デッキにミニキッチンがあるかと言えば、万が一にも出火したら怖いからだって。
だから 当然の如く火を使う時には、横に海水桶を常備する。
かまどは練炭や炭を使う。
薪よりもかさばらず火力が強いので短時間調理できるからだそうだ。
そしてこの練炭や炭は 湿らないように、居間の壁面に作りつけのロッカーに入っていた!
居間の壁は防水・防火仕様であるだけでなく、実質物入にもなっていたとは驚きだ。
炭・予備の穀類などが入っている!
「その重みで 船が傾きませんか?」(水樽の時と同じ質問をしてしまった><;)
「大丈夫です 船長室なども同じ作りですから。」キョーシローはまじめにこたえてくれた。
「そういえば お前は 食料庫で寝なくていいのかい?」シノ
「そんな事すれば かえって何を隠しているのだと怪しまれますよ」キョーシローは笑った。
私たちは、ミニキッチンをめったに使わなかった。
たまに湯を沸かしてお茶を飲むくらいだ。
火の始末に気を使うし、付属デッキで何をしているのかは、クロストリーズ(帆桁)に立つ見張りの水夫からしっかりと見られているからね。
見張る方向が違うじゃないかという気もするが、
人は 他人のことを気にする好奇心の塊だから><
「ピピ・ララはキュートだし シノは美人だから 男達は気になって仕方がないのです」キョーシロー
「それでも 朝夕の身だしなみの時間は みんなほかの方向を見て絶対に盗み見しない分別は持っていますからご安心を」キョーシロー
「それで 規則正しい生活をしないといけないのね。」
「船の生活とは 本来そういうものです」シノ&セバス(いつものお説教メンバー)にキョーシローまで加わった。
(ムム キョーシローも 潮の流れを読むために いつもクロストリーズに立っているよね?)
キョーシローは にこりと笑って言った。
「俺は 御婦人方を 覗いたりしません」
(もしかして キョーシローまで シノやセバス同様 私の心の声が聞こえるようになったのか?)
(詳細説明は https://mitemin.net/imagemanage/top/icode/711518/
カクヨムに投稿した私の近況ノートに添付した画像です ↑)
※ 土日休日は 朝8時
月~金は 朝7時の1回投稿です
(おまけ)
① 私と同じく アーサー・ランサムファンと思しき方が カッター(船)の模型を作った時の紹介記事を見つけました。
岩波書店から出ている翻訳本「海に出るつもりじゃなかった」にはなかった、原書の挿絵と思しき図が非常に興味深かったので
アドレスを紹介します。
http://www.eonet.ne.jp/~wildcatisland/nancyblackett/nancyblackett.htm
もしかしたら 「秘密の海」の方の挿絵かなぁ??
こっちは 子供のころに図書館で借りて読んだだけだから 記憶があいまいだ。
それとも ナンシー・ブラケット号に関する ランサムの著書もあるのかな?
② http://hoshino1.web.fc2.com/Y150/hansen/090720uminohi.html
7月20日は海の日。日本丸メモリアルパークの初代日本丸で「登檣礼」が行われた。
登しょう礼とは、各ヤード(帆桁)に人員を配置して行なう、帆船で最高の儀礼
登しょう礼~総帆展帆作業の様子が 段階を追って 写真で紹介されています。
③クロストリーズに登ったり、日本丸の手入れをしてみたい方は、「横浜みなと博物館」にボランティア登録してみてはどうでしょうか?
詳細は https://www.nippon-maru.or.jp/volunteer/




