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貧乏領主になりました  作者: 木苺
第4章 王都ジョーダンからハテンへの船旅 :西海岸(北部)
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港での2泊3日

最初の停泊地には、2泊3日した。


最初の夜は 陸のホテルで1泊した。

 真水の恵みにあずかり、入浴して体を磨き 髪もきれいにして 散髪するために。


一方 船員たちは、日暮れ前に 船客たちを船から送り出したあとは、船内の清掃をすませて

さっさと 船内で眠りについたそうだ。


そして2日目、積み荷をおろし、洗濯ものを陸揚げして 港町の洗濯屋に運び、あとは交代で上陸休暇=入浴 に行ったそうです。


 そもそも 海水でも汚れと臭いが落とせる海水用せっけんですが、

 その石鹸を洗い流すのも海水だと・・・


 やっぱり上陸したら まず最初に行くところがお風呂屋さん! ということに。


 このあたり 夢の中で見た西部劇で、カーボーイや旅人たちが 町に着くとまずは 洗濯屋さんに行って 体と服の両方を洗っていたのを思い出す。


 小屋の中に いくつもたらいが並んでて、客がめいめい受付で たらい一杯分の代金を支払って

 自分に割り当てられたたらいの所まで案内され、そのたらいの中に湯を入れもらう。

  そして顔→体→頭と洗って 追加のお湯が欲しい時は、桶1杯づつの追加料金を払っていたような・・

  さらに 受付で たらい利用の申し込みをするときに、汚れものを出しておくと、別料金で洗濯してもらったり、着替え用の服の購入もできたと思う。




2日目の夕食を天海号の船室でとったとき、そんな話をして、「天海号の船員達はどうだったの?」とその場に居合わせたコチに尋ねたら、少しびっくりした顔をされた。


 一応 私が長い眠りから覚めたばかりだということは コチもキョーシローも知っているから

 夢の話をしてもかまわないと セバスとシノからは言われていたのだけど、

 まずかったのだろうか?


「今回は、船員達のために 宿を海運会社の方で手配しましたけど、

 そういう 船員専用の宿があり、船員たちがリーズナブルに利用できるといいですね」タンタン


「船の入港がない時の営業をどうするかと言う問題はあるけどな」 コチ


「街の人も利用でき、簡単に行水と洗濯のできるリーズナブルな洗い場であれば、それなりに

 需要はあるのでは?」タンタン


「銭湯文化はないの?」私


「なんです 銭湯って?」シノ


「お風呂屋さん。 大浴場で 大きな浴槽を共同利用しつつ、浴槽を取り巻く場で、浴槽から湯を汲んで体や頭をあらって、全身をきれいにしてから、みんなで一つの浴槽に入ってあたたまってから出るの」


「こちらでは 温泉も 基本は貸し切り制で 不特定多数が一緒に湯に浸かる習慣はないですね」セバス


「そうなんだ」


「他人が使って汚れた湯に はいりたくないからな。


 むしろ めいめいに割り当てた たらいに湯を入れて使うが、

 それを一か所でまとまって行なうことによるコストダウンで

 利用料を安くするという話の方が受け入れやすい」コチ


「お嬢様の見た夢って ほんと面白いですね」キョーシロー


「たしかに 風呂を使うためだけに宿をとると、入港中の船員の管理が面倒だものなぁ」キョーシロー


「風呂付の宿は高いですからねぇ」タンタン

 

※ 土日休日は 朝8時 

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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