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貧乏領主になりました  作者: 木苺
第4章 王都ジョーダンからハテンへの船旅 :西海岸(北部)
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船酔い

船酔いというやつは じんわりと忍び寄ってきて 急に暴れ出す厄介者


暴れ出したら 止まらない


ぐるぐるぐるぐる グルグル GURUGURUGU RU

むかむか むか!


たまに一拍おいてドンとくるいやらしさ


立っていると ゆらゆらユラユラ 目が回るぅ

座ると むかむか

横になると あーゆれているぅ ゆれているぅ

目をつむって 早く眠りが訪れないかと祈りの心境


しかし ひと眠りして目が覚めて やっぱりゆら~ ユラー


船酔いのいやらしさは ちょっとましになったかなぁと姿勢をかえると 途端にむかっと襲って来るところ、


吐くと余計に苦しくなる

吐きたくないから食べるの我慢すると 空腹が吐き気を誘発する

飲み物もほぼ同じ 

 飲まなくてもむかつくし

 飲むと考えただけで 吐きたくなったらどうしようと恐怖感が襲う


でも脱水が怖いから 飲む

 ちびちび飲むと いつ むかつきに襲われるからわからないから

 そーっと さらーっと飲む


トイレへの移動も同じ


立ったり座ったりの動作(上下運動)もおっかなびっくり


船酔いの悪化を恐れる気持ちと 今現在感じているムカムカとどっちが嫌かよくわからん ドッチも嫌ぁ~~~~~!


とうとう耐えきれなくなって「薬 薬欲しい!」と叫んでしまいたかったが・・

現実は 目線でシノを呼びつけて 彼女の腕をつかんで「酔い止めの薬」とつぶやいた。


シノは にっこり笑って 2錠渡してくれた。

 「そのまま かみ砕いてください」


言われたとおりにして 5分ほど待つと ピタッと船酔いが収まった!

 やっぱり効く!


「もっと早く渡して欲しかった」

「求められませんでしたので」


(鬼!)


「船酔いって 人それぞれなので、すぐに納まる人もいれば そうでない人もいて

 酔い止め薬は 自己判断で飲むのが一番です」シノ


(ほんまかいな)


「それにしても お嬢様。苦痛が表に出にくいタイプですね」セバスとピピ


「今後の参考にさせていただきます」シノ


何を言う気力もなく 布団に潜り込んだ。

(これで安眠できる)


※ 土日休日は 朝8時 

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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