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貧乏領主になりました  作者: 木苺
第3章 王都でのお披露目 :王都への旅
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豪華馬車に乗って

温泉宿について4日目。いよいよ王都に向けて出発!


いつものように日の出前に起き出して、馬車に乗る。


そう お宿には 大層立派な2頭立ての馬車と簡素な2頭立ての馬車という2台が用意されていました。


「ここから王領ですからね。それ相応の風格を見せませんと」

セバスが威張って言う。


簡素な馬車にはセバスと荷物、豪華な馬車には私とシノと若い女性2人が乗る。

この二人は 宿でエスタや着替えの手伝いをしてくれた人達だ。

名前はピピとララ

御者はセバスとシノ。


最初の2日間は 「このあたりは人目がないから」と言って シノが御者台に一緒に座って 馬の御し方を教えてくれた。

ピピとララは馬車の中でのんびり。

 でも 3度の食事を作って 私やセバスにふるまってくれたので それなりに忙しくしていたのかな?


 夜間の休憩中は、ピピとララは2台の御者台に分かれて警備につき

 私達3人はそれぞれの馬車の中で眠った。

 だから日中は馬車の中で寝ていたのかもしれない。


3日目からは 私とシノは豪華な馬車の中に引きこもることになった。


今度はピピとララが交代で豪華馬車の御者役で、私が食事係に。

ピピとララは私と一緒に馬車の中に居る時、「淑女のたしなみ」をいろいろと教えてくれた。

 ハンカチの使い方から扇子の扱い・トワレの名称と用い方等々


トワレの(ふた)を開けるたびに 香りが広がるので その都度換気の為に窓をあけた。

窓を開けたときには さりげなく 窓から入ってきたモノが当たらない場所に身をおくこと・また狙撃されにくい窓の開け方なども教わった。


シノは 夜間警備に回るので私は寝ますと言って ほとんど寝ていた。


豪華な馬車にはガラス窓が入っていて、カーテンがかかっていた。

しかも このガラス窓は、中から外は見えるけど 外から中は見えないと言う優れもの。


街に入るまでは カーテンを開けてもいいと言われていたので

時々は、のどかな田園風景をガラス窓ごしに眺めて過ごした。


あちこちに替え馬があり、3日目からは昼夜兼行で 馬車は走りだした。

周囲がにぎやかになるにつれ 馬の速度は速く、替え馬の間隔が短くなっていった。


※ 土日休日は 朝8時 

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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