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貧乏領主になりました  作者: 木苺
第一部 第1章 目覚め
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宣明式

あはは 十二単じゅうにひとえを着せてもらいました。


髪はおすべらかしに冠

 冠についたモビールがシャランシャランと良い音を立てています。


 冠の本体は とても薄い金色の板に ブドウのつると桜の花びらの打ちだし


 本体に付属するモビールは 柳の枝の先にスズランの花のような鈴がついている感じ。

 だから シャラシャラリンと 動くととても良い音がする


十二単の生地は とても軽い素材でしたが やはり重ねて着ているので重い。

 でも 蒸し暑くない さらりとした着心地。


手に持つのは おしゃもじならぬ扇子

 これ 控えの間では 通常の扇子として自分を仰ぐのに使っても良いらしい


髪はかつらではなくて、自前の髪でした。

 だから おしりまであるので 日常生活がもうたいへん!!


この髪は成人するまで切っていはいけないんだって!

 「ということは 今日の正午を過ぎたら切ってもいいの?」と尋ねると・・・

 「身の安全の為に 20歳になるくらいまで切らずに伸ばすように」と言われました。


なんでも このなが~い なが~い髪が 高貴な女性の身分を示すパスポート代わりになるらしい。


だから クローンやなりすましに身分を奪われたくなければ 髪を伸ばしておけってさ。


そして「自分の実力と自分の顔を十分に世間様に知らしめて

 自分で自分の身を守り生き抜くことができるようになれば、好きな髪型にどうぞ、

でも儀式用のかつらにするために 断髪するときには専門家に頼めよ」だそうです。


そこで思わず この国の身分?を尋ねたら、

 とりあえず 髪の長い女性は領主と領主になる予定のこども限定らしい。

 領主になる予定の男の子も 腰くらいまでは髪をのばしているのだとか・・



さて、現在 私は、十二単に冠という 百人一首のお姫様のような恰好ですが、

耳にはイヤホン型送受信機を装着しています。

 これはセバスチャン&フローラとの諸連絡用です。


十二単の素材からもわかるように かなり科学技術・工業製品の発達した社会のようです ここ。



儀式そのものは ぴーシャーと しょう篳篥しちりき(縦笛)の楽の音や、篠笛しのぶえ(横笛)の演奏・お囃子(はやし)と共に進行し、領主権の引継ぎ書にサインして終わりました。


このときの為に 昨日は十二単を着た動作やサインのお稽古をして大変でした。


(参考画像)

挿絵(By みてみん)

  ヤフーショップより

  ただし このヤフーショップの画像は、https://www.gakki.com/shop3/ga_gakki.html

  からのパクリではないかと思う。


挿絵(By みてみん)

  日本雅樂會 https://www.nihongagakukai.gr.jp/about_gagaku/instrument.html


(参考)


篠笛とは

 https://yasukazu.com/shinobue


※ヒノモト国は 仮想世界なので、物語世界の式典音楽は、リアル日本の雅楽とは異なります。

  イメージ的に共通する部分は多いですが


・昔は 初もうでやお葬式の時に 雅楽の演奏を聴くことが多かったのですが

 最近では 大阪にある四天王寺(日本最古の寺)の雅楽会の演奏を聞きに行ったり、会員になるのが 一番手っ取り早いと思います。

 近畿の由緒ある寺の中では 一番交通の便がよいのが四天王寺なので。

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