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貧乏領主になりました  作者: 木苺
第3章 王都でのお披露目 :王都への旅
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王都への旅 (地図あり)

いよいよ 王都への旅!

 目覚めてから 領内もいろいろあったけど、やっぱり旅に出るというのは楽しみです♡

 旅の目的は 王様へのお年賀&新領主に着任したことごあいさつ♬


今回は冬場の移動なので 馬車にのってひたすら走り続けるそうです。


馬が休憩中に 馬車の中で調理して食事をしたり眠るってどんだけ経費節約するのよ?


ところで 同じ馬を使って移動するときに 一番早く目的地につく馬の走らせ方って知ってる?


①並足 時速5~6キロ

②速歩 時速13~15キロ

駆歩(くほ) 時速20~30キロ

④ギャロップ(全速力)時速60~70キロ

   さあ どれでしょう?


私はなんとなく速歩か駆歩、あるいは これらを混ぜて走らせばいいのかと思ってました。


ところがところが なんとなんと 並足でずーっと歩かせるのが 一番早く目的地に着くんだって。


つまり 馬は速く走るとたくさん休憩をとる必要があるんですって。


だから それぞれの速度別 馬の1日当たりの移動量を記すと

①並足 50~60キロ 何日も継続して長距離移動可能

②速歩 30~45キロ  1日に数回1時間の速足を繰り返す

③駆歩 20~30キロ  1日に30分が限度!

④ギャロップ 4~5キロ 1日に5分!が限度


なんだそうだ 知らなかった。


だから 伝令とかは どんどん馬を変えて走らせ、

馬の交換場所が10キロおきぐらいに設定されているのねと納得しました。


つまり馬での移動は 替え馬を使っても時速20キロ~30キロが限度ってこと。乗り手の疲労を無視すれば。


というわけで、竹林県から首都まで馬で約1か月の移動ということは

おおよそ1500~1800キロ 青森から下関か九州あたりの距離かな?

 って発想が出てくることは 私は日本とやらの国の夢を見たことがあるのかな?

 よくわかんないけど。

 だって 生活感がないんだよなー。

 知識はあっても。


それはともかく・・・

4頭だての馬車に 着替えと携帯食を積んで私・セバス・シノの3人で出発した。


挿絵(By みてみん)


王都での滞在を約1か月と見込んで3か月間の留守の守りを フローラ・バッキ―・ウマイヤ・ケイタ―に頼んだ。


タンタンは先行して、途中の宿泊地に食料や替え馬の用意をしているらしい。


一応 旅の半分を占める領都ペンペンより北の森林地帯はすべて うちの領地らしいのだ。


人の住まない野生の王国であるがゆえに、天然の防壁にもなっているらしい。


どうやらうちの領地は 王都から見れば南の僻地にあたるらしいのだ。


しかも森林地帯の北奥にある山岳地帯の北壁は深い峡谷になっているので、夏場はそこを超えるのが非常に大変らしい。




ところで 王国の名前はなんなの?


 「ヒノモト国です。もうお忘れですか?」


 「国王の名前はですね 代々バンザイ国王と名乗っておられます

  王都の名前は ジョーダン」


 思わず顔が(ゆる)んだが セバスチャンはまじめに


「笑ってはいけません

 きちんと「バンザイ国王 万歳! 王都ジョーダンに(さかえ)あれ!」と言えるように練習しておきましょう」と言った。


「もしかして 外交官になる第一条件は無表情を(たも)つことかしら?」


「何を今さら。わかりきったことを言うんじゃありません」

ぴしゃりとセバスに叱られてしまった。やれやれ。


でもってからに 話しをもとにもどすと、

森の中には ところどころ休憩場所が用意されているらしい。

 そこに食料やマキなどが保管されているそうだ。


それら休憩場所の点検と整備の為にタンタンは先行したんだって。

そして この休憩場所の所在地や 森林を移動するコースなどは

我が領の極秘事項なんだそうだ。


※ 土日休日は 朝8時 

  月~金は  朝7時の1回投稿です

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