口コミの威力・小麦の栽培 (画像あり)
「バッキ―のパン屋さん」のオリジナルパンの中には、
その製法を母から教えられ、しかしマーコの支配下にあった時には
店頭に並べて人気が出てくると、マーコの悪意ある誹謗宣伝によりつぶされてしまったものが 多くあった。
最初 それらを 再び店頭に並べることを バッキ―は恐れた。
またもや 心無い噂につぶされたらどうしようかと。
しかし 今では 材料費にケチをつけるマーコはいない。
むしろ おいしいパンを食べたいからと、様々な材料をパンに入れることを推奨する御領主様(=私)が共同経営者である。
それゆえ オープンテラスでは、
オープンサンドから初めて、いろいろな具材を挟み込んだサンドイッチ・総菜パンに続いて、
ベーコンエピ・チーズエピ・スイートブールなど、焼成前からいろいろな素材を入れたパンを出した。
さらに、レーズン入り蒸しパンや あんこ入りのよもぎパン、なども売り出した。
この時、これらが「バッキ―のオリジナルではない」などというバッキ―個人への誹謗が流れないように、アルバイトの女性や、新たに雇い入れた少年少女達を通して
「これまで バッキ―は 自分の考案したパンを作りたくても
マーコの妨害で 砂糖や干し果物などを使えなかっただけなのだ」という
正しい情報を 町全体に流してもらった。
バッキ―の努力が正しく評価されるように。
これまで10年以上にもわたってマーコが流し続けて来た『バッキ―の存在そのものを否定する噂』が2度と再発しないように、
彼女に擦り付けられた負のイメージを払拭するために。
(悪意あるデマの一番恐ろしい点は、そのデマが忘れられても
デマが嘘であることが証明され、悪意ある人物の犯行が白日の下にさらされたとしても
デマの対象とされた人物にこびりつけられた悪いイメージが消えることはないという点である。
だからこそ バッキ―が再び 嘘デマの餌食にされないように手を打ったのだ。
悪意あるデマ被害者の救済というのは ここまでやらないと意味がない!)
やはり、主婦つながりや、若者つながりでの噂の伝達力は強かった。
主婦のうわさ話は家族全体に
若者のうわさ話は職場全体に広がっていく。
おかげで バッキ―のあるがままの姿に、人々は目をむけるようになっていった。
(つまりは デマのターゲットしようと目をつけられることがなくなった。
デマの種にされないように自分の振る舞いに気を付けることと、
最初からデマのターゲットにしても良いと周囲から見られて 常に悪意ある存在から付け狙われることとは 本質的に異なる。
悪意ある人物から眼をつけられている限り、自分が己のふるまいにどれほど気をつけようと 遅かれ早かれ悪意ある攻撃の的にされてしまうのが世の常だ。
そして世の中には 最初から悪意攻撃そのものをやりたくて、
集団の中で立場の弱い者に眼をつけるサディストが結構いるのだ。
しかも的にできる存在がいなければ、巧みに身近な人間の立場を損ねてから
本格的な悪意攻撃の的にするという念入り・筋金入りの悪人もめずらしくない。
そのような人間すべてを排除することはできないので、
立場の弱い人間をつくらないように、
立場の弱い人間が邪悪の者により眼をつけられないように
不自然に弱い立場に置かれた者がいないかと気を配るのが
リーダー・為政者の心がけというものである。)
さらに、「ふんわりパンが食べたい」と言う私の要望に応えて
従来の フランスパン向きの小麦だけでなく、ふんわりとしたパンが焼きあがる小麦の品種名を、バッキ―は母からの口伝をもとにタンタンに伝え、タンタンが見つけて来たその小麦を使って、特別にパンを焼いてくれた。
それが ほんとに ふんわりとしておいしくて♡
このふんわりパンを気に入ったセバスが「是非ともこの品種の小麦を、竹林省でも栽培しよう!」と言い出した。
タンタンの商人としての情報収集力に シノの諜報力が加わって、
領内各地で、新たな小麦の品種の栽培が始まった。
松林県や梅園県では、前の県令による重税で 農業が沈滞していたので、
販路保証付きの小麦の新品種の生産開始は 歓迎された。
もちろん 栽培敵地を選んでの、栽培委託であり、
新品種生産に伴うリスクの説明と
生産者と生産委託者との間のリスクの分担についてもちゃんと契約におりこんでの話であったが。
小麦粉も、強力粉・薄力粉と用途別の製粉と流通が始まった。
その結果、バッキ―&ウマイヤや ケイタ―家の調理人魂に火がついて
小麦粉を使った製品や料理の幅が ぐんとひろくなった。
やはり、小麦粉の質が変われば、麺やパン・パイ・菓子類の出来栄えも変わり
調理の幅も広がるのです!
というわけで 竹林省全体で、農業及びその周辺産業(製粉業 食品加工業等)が活性化する一方で、庶民の食卓のおいしさも ゆるゆると上昇し始めた♬
仕事の種類が増える・製品の需要が増える=雇用増の増大。世帯収入の増加
⇒可処分所得の増加が おいしいモノの購入につながり、それがさらに勤労意欲を掻き立てる!
というわけ。
この勤労意欲の中には、創意工夫も含まれるので、結果として 仕事の効率化がすすむ。
しかも竹林省全体の雰囲気として、質実剛健を良しとし、無駄を嫌う風潮があるので
(この点に関しては 天河家が領主としてにらみをきかしているw)
仕事が早く終われば、家庭での団らんを楽しみ ゆっくりと休息をとり、余暇には勉学に励むことにより、仕事の質を高めたり、一般教養を身に着けて生活の質をあげることに
人々の意識が向いた。
つまり 贅沢欲求が募って、貧富の格差が広がったり インフレが進むのではなく
庶民全体の生活水準が ごくごくゆっくりと向上しつつ
竹林省全体の教育水準とマナーが向上する方向に、人々の「ゆとり」が向かったのである。
ここが「早く金持ちになれる人からなろう」というとんでもないスローガンを推進した為政者の独裁体制(汚職と搾取とだましの蔓延社会)との違いである。
「人よりも金を儲けたい、早く金持ちになりたい」と言う欲が支配する集団は
「我さえよければそれでよい」という自己中で、短絡発想による自然破壊と資源の浪費にふける、
他者から強奪することを悪いとは思わない
卑劣・迷惑な人間が爆発的に増加する、害虫集団に等しいのだ。
竹林省での 多品種小麦栽培のきっかけが、領主である私の個人的欲求「フワフワパンが食べたい♡」からはじまったのではあるけれど、
フローラをはじめとする賢き行政官と まっとうな政治思想があれば
省の生産活動・経済活動が活性化され、省内の人間すべてが 幸せになれるという循環パターン。
これを実現するためにこそ、福祉政策・教育政策・労働基準の策定と監督・販売価格や適正契約の統制などなどが 必要なのであります。
なにも 許認可権で 議員や役人の懐を潤したり
官公庁に寄生するアンダーグラウンドやロビイスト・各種団体を儲けさせるために
国政や各種規定があるんじゃない!
万人が幸せになるようにと、「折り合いをつける為に作った規定」を
「規制」と言い換えて、おのれの欲の為に「規制緩和」とか「新たな規制を!」などと宣伝する浅ましき連中など
地獄の業火に焼かれて未来永劫苦しむがいい!
このような悪鬼の所業が 子供たちの未来を奪いを、社会を崩壊させているのである。
なにわともあれ、上にザラメがのっかって ほのかにシナモンが香るレーズンバンズを食べることができたときは、涙が出るほどうれしかったです♡
※ 土日休日は 朝8時
月~金は 朝7時の1回投稿です
(参考)
フランスパン用小麦品種「さちかおり」
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/C_News_KARC_61_p5.pdf
農研機構のサイトより コムギ種の品種一覧
https://www.naro.go.jp/collab/breed/0100/0108/index.html
(画像引用元)
https://www.kobeyarestaurant.co.jp/__FORMAT__/__PARTS__/s/s2102_07.html




