バッキ―のパン屋さん② モーニングサービス:スペシャルバージョンもあるよ♡ (画像あり)
バッキ―のパン屋さんに話をもどすと・・
モーニングコーナーは、パン屋の横の空き地を利用することにした。
空き地の半分くらいは パン屋の建物から突き出した大きなひさしに覆われているので 雨の日でも利用できないことはない。
ただし 濡れてもぬれは客の自己責任だ。
椅子とテーブルは城の使用人部屋にあったモノを流用した。
これらはもともと城からの貸与品だったので、規格が統一されており
まとめておいても 寄せ集め感がない。
むしろ 質の良さからくる上級感すら醸し出された。
「食器は持ちより制にしませんか?洗い物が大変だわ」バッキ―
「しかしそれだと 紛失とか割れたとか 大きなコップになみなみと飲み物を注げとか いろいろ面倒がおきるぞ」ウマイヤ
「私もそう思う。いっそ 食器も城から貸し出そうか?」私
「紋章が付いたものはダメです」セバスがピシりと言った。
「紋章のついていない召使用でも けっこうお高いんですよ」
「実は 木の皿とコップと盆は40組くらいうちにあるんです。
でも 洗う人がいなくて・・」バッキ―
「どっちみち 毎日仕入れに行くなら、その帰りに洗い物くらいおれがするよ」 ウマイヤ
「私も手伝いたい!」
「ダメです 立場を考えてください」今度はフローラに叱られた。
というわけで レジ係&パン屋の店番はバッキ―に決定。
客は 店内でパンや、モーニングコーナー利用券(木札)を購入する。
木札を購入した客は店内通路をとおって、オープンスペースへ移動。
オープンスペースで、木札とモーニングセットを交換する係がウマイヤとなった。
さらに、オープンスペースから道に直接出ることはできるが、
道からオープンスペースに直接はいることはできないしくみの回転ドアと
それにあわせた柵も設置した。
以前からあった荷入れ通路を確保しつつ オープンスペースを設け、
なおかつ店内からオープンスペースへの人の流れをスムーズにするために
店舗の一部改装も行なった。
作業を請け負ったのは シノ監督とセバス&部下A。
部下Aとは もちろん私。
人手不足の現状は領民にばれているのだからと押し切った私は、スカーフを頭にまいて髪を隠して参加しました。
一応はお忍びってことになってます(笑)
長い髪をぐるぐると頭の上でまとめると 帽子がかぶれなかったのでスカーフなのです。
スカーフを もりあげた髪にまきつけると まるでターバンのようになりました♡
そして いよいよ バッキ―のパン屋さんとモーニングコーナーの開始です♬
お客さんは 店内のショーウインドウに飾ってある「本日のオープンサンド」の値札付きの見本と 飲み物価格表・席料価格表を見て
各自自由にモーニングセットを組み合わせることができ、組み合わせた数だけ木札を購入。
たとえば
家族で訪れ、
オープンサンドABCを1個づつと水1茶2 椅子席1立ち席2を購入すれば それぞれの名称がついた木札を9枚渡される
それを持ってテラスに行くと 木札に応じた品が渡され テーブルに移動。
椅子は、予備の椅子置き場から立ち席まで自分で運ばねばならないのが厄介だが、
立ち席に椅子1脚だけを運び込むのだから それくらいはがんばって!である。
ちなみに 椅子席だけを購入した客は あいている椅子席にそのまま座ることができる。
木札制なので あらかじめ用意した品物や席の数だけ木札をそろえておけば、売り場で売り切れか否か、満席か否かのチェックがすぐできる。
セルフサービス制なので、客は食べ終わると食器を自分で返却しなければいけない。
これまで 領都にセルフサービスという概念がなかったので
オープン当初は、部下A(=私)も接客応援に行きました。^^v
謎のターバン娘がいるお店、実はお忍びのご領主様らしいと言う噂は瞬く間にひろがり 大繁盛。
そして 一度バッキ―のパンのおいしさを味わった人たちはリピーターとなり、私が応援に出なくても 店は繁盛を続けました。
バッキ―も頑張って 毎日異なるモーニングメニューを1か月間出し続けました。
さらに、2か月目からは、調理をウマイヤにも手伝ってもらって
休日にシャンピニオン・ジャム・スクランブルエッグ・焼きベーコン・ソーセージなどの組み合わせの提供も開始。
ウマイヤの作るスクランブルエッグは絶品だ!と大変評判になり、注文が偏って来たので
「スペシャルモーニングセット」として限定販売にしました。
じつは「ウマイヤ=老舗料亭の味」に憧れていた人々にとっては、
お金持ちご用達のケイタ―店に行かなくても、
自分達がちょっと背伸びすれば食べられるバッキ―店のスペシャルモーニングセットが、
ものすごい贅沢感をもたらし、さらに味も良い!と大満足だったのです!
なのでスペシャルモーニングセットは、『売り切りごめんの限定販売+予約もあり』にプチ変更。
スクランブルエッグに特別感をもたせて、実質値上げしたかわりに、
休日には、目玉焼きや、ベーコン・ソーセージ・ハムなどの単品料理とパンを組み合わせることができるようにして、普段の朝食と「ハレの日の朝ごはん(ブランチ)」のメリハリをつけることにした。
そのために孤児院の卒業予定者から、少年をウマイヤの助手に、少女をバッキ―の助手として雇い
下働きとした。
(ウマイヤが調理に加わることについては、事前に あらためてケイタ―店からの了承を得ておいた。
ケイタ―店では 調理人の名前を出す商売をしていなかったが
ウマイヤの料理がうまいということを知っている人も多かったので、念のために。
それゆえ、スペシャルモーニングセットに予約制を取り入れたらすぐに、
ケイタ―ご夫婦と息子さん夫妻がそろって食べに来てくれ、
バッキ―のパン屋さん繁盛ぶりを祝うとともに、
独り立ちしたウマイヤに祝福と激励を与え、
ケイタ―家とウマイヤの間に何のわだかまりもなく、バッキ―とも友好関係にあるのだと
町の人々に印象付けづけることがきた!♡)
だからこそ 接客応援が なぞのターバン娘からシノやオカミにかわっても、その後 無名のアルバイトにかわっても 客はまだ食べたことのないメニューを食べたいと押しかけてきた。
なにしろ最初の2週間は 毎朝 先着40人限定だったから、
限定枠に入りきらなかった人々も 来たついでにといつもの店売りパンを買って帰る。
そして 運よく限定モーニングセットを食べることができた人は
そのおいしさを吹聴して歩いたので
ますます バッキ―のモーニングセットへのあこがれが街の隅々にまで行き渡ったのだ。
15日目からは、一人暮らしの女性を雇って、モーニングセットの営業時間を10時まで延長。
毎日80~100セット売上げた。
単位時間当たりの売上個数は減ってしまったが、客層は広がり、毎日の販売数も安定した。
高齢者は 全体的にテラスのすく9時ごろからやってきて、
雨が降っても雪が積もっても気にすることなく毎日やってきて
モーニングセットだけでなく持ち帰りのパン迄買って行ってくれるので、
店の経営安定化に大いに貢献となった。
〇 〇 〇 〇
(参考:ターバン娘のイメージの源)
インドの連ドラ「ポロス(王子)」と興福寺の阿修羅像の横顔
教科書でおなじみの阿修羅像は正面写真で紹介されることが多いのですが
横から見ると、髪をひも状にして?束にして?巻き上げているように見えます。
ポロスでは 髪を渦巻き状に盛り上げ、装飾品や布を巻き付けて飾る髪型が豊富でした。
(左:王弟で宰相 右 国王)
トルコの連ドラ「オスマン帝国」では、ターバンをまるで帽子のようにかぶったり脱いだりしているシーンがあって、ズルっとこけましたが、インドの連ドラ「ポロス」では、実際に髪を巻き上げているように見えて興味深かったです。
(それともあれは鬘だったの?地毛のように見えるんだけど・・中に何か入れて髪をかぶせていたのか?? いずれにしても あの装身具はよく落ちずにくっついているなぁとか 重そうだなぁとか(笑))
パンの画像引用元
https://tg-uchi.jp/topics/3793
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