表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧乏領主になりました  作者: 木苺
第一部 第1章 目覚め
2/123

目覚めて3日目

今日が 私の誕生日、

私は15才、お金持ちの当主で孤児らしい。


らしいというのは・・ はい 私は3日前より古い記憶がないのです。


3日前 目覚めたときには ここはどこ?私はだれ?の状態で・・・


いやもう たいへんでした。


正直 今でも 私は自分が 記憶喪失なのか 記憶喪失&転生者もしくは転移者なのか

自分のことがよくわかりません。


一言で言えば いろんな物語は頭の中につまっているけれど どれがリアルでどれが物語なのかわからない


そして ここのことも自分のこともわからない。


だから セバスチャンとフローラの言うことをとりあえず受け入れて生活している。


もちろん 3日前に目覚めてから お医者さん?(たぶん)やその他の人にも会いましたが これまたよくわからない。


セバスチャンは モーニングコートを着た力持ち。

 なので執事兼お世話係ということはなんとなくわかる。


本人曰く 武道百般を極めた護衛でもあるそうだ。

 ほんとかなー それを知る機会や事件に出会わない方がいいけど

 万が一のことがないように しっかりとその任を果たして欲しいものだ。


フローラの役目がよくわからない

 メイド兼家庭教師?? お世話係??コンパニオン?


あっさりとしたワンピースを着ている。

年齢的には うーん 大人。 親しみのある美人さん


 とにかく身の回りのことをいろいろしてくれる。




きのう おとといは、とりあえず私は風邪をひいたということで、面会謝絶

 フローラとセバスチャンから 私「天河 春香」とは何者かというレクチャーを受けた。


ヒノモト国の竹林県の領主なんだそうです、私。

 本日正午、 私は正式に 当主として宣明するのだそうです。


 両親は 私が3歳の時になくなっていて それ以後 本日11時59分59秒までは大臣が領主代行をしているそうな・・・


 でもってからに 正午きっかりに私が 領主に着任してお仕事をひきつぐのだと。


むちゃくちゃでんがな 


 正午にきちんと着任しないと 私は 浮浪の徒におとされるのだというから・・

否が応でも領主にならなければいけないというトホホな立場



一応 ヒノモト新聞とかいうのがあって そこには毎年 私の誕生日写真が掲載されていたので

 私の顔を竹林県の人はみんな知っているらしい


でも 私本体と会ったことがあるのは、フローラとセバスチャンとその他数名らしい・・・


「てことは 私は替え玉である可能性もあるよね?」と聞いたら

「ヒノモトは一応文明国家だから 替え玉やら本物やらを入れ替えるような犯罪は割に合わないです」と言われてしまったよ。


「んじゃクローンは?」と聞いたら、

子供一人を教育する手間がどれほどかかるか考えれば そんな面倒なことしないってさ。


しかし 普通にそういう会話ができてしまうということは

 そういう技術が普通にある世の中ってことなんだろう たぶん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ