領都ペンペンとペンペン港
南の入り江のどん詰まりにある町がペンペン。
竹林省領主の館が街の郊外にあるので、ペンペンは領都である。
しかしその実態は?
港と市場のある町
ヒノモト国南部を東西に横切る街道の中間点。
にすぎない。
(王都からの帰路に立ち寄った港町の活気に比べると、ペンペンは のどかだなぁと思う。)
なにしろ水源が天水(=雨)と雨水を貯める溜池と井戸水であるから、
農業も人口も少ないのである。
ただ、海路からも陸路からも位置的に竹林省の中心として要所にふさわしい?から、領都になったのかな??。
(領主なのに そのあたりよくわかってなくてすみませんm(__)m)
歴史的に言えば、初代天海号から降りた初代様(=古の航海王)が、ここを、王都から旅の終着点として都に定めたから、領都になったわけだけど。
なぜ それがここだったのだろう・・。
◇
ペンペンは、入り江の奥なのに河口ではない。
どちらかと言えば、大きな入り江の奥にある丘の上にある町、それがペンペンである。
ゆえに、ペンペン港は、
崖に刻まれた階段と対になる桟橋・浮桟橋
係船杭や係船浮標につながれた船からおろした荷を積んだ艀の到着場所
緩やかな坂道が町まで延々と続く道の起点となる船着き場
滑車などを駆使した古典的エレベーターのあるがけ下の船溜まり(※1)
などが、細長く広がった感じの場所である。
早い話が、海岸部分が少なく、がけのそばまで深い海が迫っている入江の際に、港湾施設がつらなっている感じ。
❀
私はこれまでなんとなく、 「港」というと、船荷を上げ下ろししたり、人が乗り降りする場所だと思っていた。
その割に、係船施設に関する名称が多岐にわたるなぁ・・と。
陸の乗り物に乗り降りする場所は、『駐車場』『停車場(=駅馬車などの発着所)』など、場所と施設と名称がシンプルに結びついていた。
ところが、船になったとたんに、船を止める場所に関する呼び名の類義語が多いこと多いこと、
なんとなく それぞれの指す場所の条件が違うのはわかるのだけど、はっきりとはわからない・・
そこで 花峡谷から来た人たちに、きいて 聞いて 聞きまくった。メモ帳片手に。
そのメモ帳を見ながら、この日記というか報告書というか、とにかく「これ」を書いているのだけど、やっぱり後から読み直したら 間違いがいっぱいありましたということになっているかもしれない。
なので 先に謝っておきます。多々間違い・勘違いがあるかと思いますがごめんなさい。
気が付けば これから先々の報告で修正していきます。
だって、セバスチャンに叱られちゃったんだもの、
「記録を改ざんしてはいけません!」って。
「改ざんではなくて 間違いなおしです」と私
「これは ご領主様の覚書、つまり天川家の公式記録となります。
ですから、こんなに書き直しばかりしていたら、記録としての役に立ちません。
ご領主様が 施策として決定されたときのご領主様のお考えを、後世の者が知る手掛かりとなる
のがこの覚書なのです。
領主の決定は、修正案・改正案が可決されたとしても、一度下され実行にうつされたことに変わりはないのです。その決定時に、ご領主様が得ていた情報なり考えなりご理解を後から書き直したり抹消されることは、歴史の歪曲・抹消につながります!」セバスチャン
「え~~ これ公文書扱いなの?」
「公文書は官印や公印がおされたもの。
しかし ご領主様が記されたものは、すべて100年たてば公式記録になっているのが世の常です。」セバスチャン
「書簡も日記も 100年残れば、それは歴史的記録ですよ。
書き手が歴史的に意味のある人物であったり、
そこに記されていることが 『読み手の時代には忘れられた過去の事象』であれば、そこに 歴史的価値が生じます。」フローラ
「にゃ~ん そんな・・」
「千年たてば ただの落書きでも 歴史的美術的価値があるとみなされるのが世の常ですって」セバスチャン
「だから芸術家の中には、作品を残すことに情熱を傾ける人もいるのね」
「私はどっちかといえば、自分の頭の中を整理するために書くタイプなんだけど。
あと自分自身のための備忘録として」
「ご自分の為なら、なおの事、間違いもまた間違えたまま記録として残して
あとから政策の見直しをするときに読み返せばよろしいのでは?」セバス
「う~ 恥ずかしい」
「己の過ちを隠そうとする方が 『恥じるべきこと=不誠実』なのでは」セバス
といった具合に、叱られてしまいました。
というわけで、話を元に戻して 進めていきます。m(__)m
※1
・船着き場:船が着いてとまる所。船の発着する所
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%88%B9%E7%9D%80%E3%81%8D/#jn-194271
・船溜まり:港湾施設の一つ、小型船舶などの係留用の水位施設
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%82%8A




