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第47話 ~栞side~ 告白②
予告通り、転校二日目の授業終了後にまた佐藤くん。
「髪の毛、切りに行ってきました。
相楽先輩、ぼくと付き合ってください!」
周りの目など気にしていない。
確かに昨日より髪の毛は爽やかにカットされ、もともとくせっ毛なのか上げている髪にはふんわりとした清潔な印象を受けた。
「うんとね……。
なんていうか……」
困っているわたしにまた友達が助け舟を出してくれる。
「そういうことじゃないでしょ。
そんな指紋のついた眼鏡をしているのに告白するのが違うといっているの!」
何か話がおかしな方向に行っている気がする……。
「わかりました……、眼鏡ですね!
直して、また明日告白しに来ます!」
佐藤くんはまた走り去っていった。