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第41話 ~栞side~ 別れ

 高等部一年の二学期がどうにか終わろうとしていた12月に、てっちゃんから別れを告げられた。

 

 「栞、もう別れよう。

 栞もそうしたいと思ってるんだろ」

 続けて

 「僕はもう学校での立場は強くないし、栞が僕と付き合っている意味はないだろ……」

 と。


 確かにわたしのてっちゃんへの気持ちは不純なものから始まった。

 それはいけない事だったのかもしれない。

 でも今はわからなくなっていた。


 成績が落ちたわたしに声をかけてくれたてっちゃん。

 ドロップアウトしたわたしと付き合い続けてくれたてっちゃん。

 緊張しながらも「栞」と下の名前で呼ぶようなってくれたてっちゃん。

 成績が落ちるにつれて、音が安定しなくなっていったてっちゃん。

 どのてっちゃんもわたしには大切なてっちゃんになっていたし、ちゃんと『心配』と思えるようになってきていた。

 なのに。

 なのに……。


 てっちゃんから別れを告げられた時、涙が溢れだした。

 その涙の理由は、てっちゃんと別れる悲しさ、学校で一人になっちゃう怖さ、どっちの方が大きかったのだろう……。

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