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第36話 ~栞side~ 二人の時間
このカフェ(ル カフェ ドュ サーフ)でてっちゃんと過ごす時間がわたしを癒してくれる。
学校では息苦しいし、家でもママや文にばれないように過ごすのに疲れる。
ありのままでいられるこの空気感がわたしにはとてもありがたい。
「ねぇねぇ、てっちゃん」
「なに、相楽……。
じゃなかった……。
ごめん、栞」
「そうそう。
いえるようになってきたね。
もっと自然にいえるようにたくさんたくさん名前を呼んでね」
てっちゃんはお世辞もいわないけど、嘘もつかない。
だからいい。
音(気持ち)が安定している。
だからてっちゃんとの空気感はとても心地がいいんだ。




